▼黒字リストラ
▼黒字リストラ
2020年1月21日、本年第1回の神田経営者クラブの
例会が開かれました。その会に出席されていたセリオの壱岐社長が
ご挨拶の際、日頃クールな壱岐社長には見られない強い口調で、
日経新聞の記事を批判されました。
記事の内容は、2020年1月13日付け第一面にあった
「「黒字リストラ」拡大昨年9100人デジタル化に先手」との記事です。
「業績が堅調で雇用環境もいいうちに人員構成を見直す動きで、
人財の流動化が進む」など日経の評価的な記事に対する
憤りを示されました。この記事につきましては、
坂本先生も後日論評をされるとのことですので、
私は全く違う観点から、思ったことを書かせて頂きます。
▼黒字リストラの対象は50代
黒字リストラの対象は、人件費を圧迫している
50代だと言われています。
50代といえば、私と同年代の方達です。
この年代は、バブル期後半に新入社員となった世代です。
大量の新入社員が金融機関を含めた大手企業に就職していきました。
しかし、直ぐに経済は低迷。
バブル世代の人件費が経営を圧迫していると、
内外問わず言われ続けた世代でもありました。
その世代に定年を待たずに早く退職してもらおうというのが、
黒字リストラです。いよいよ来たか!
と思っている仲間も多いと思います。
▼同世代にエール
法的には、早期退職に応じる必要はありません。
とはいえ、自分だけが残るというのはとても居づらいことであり、
やむなく早期退職に応じていく人も多くいます。日経の記事には、
「即戦力となる中高年は、中小企業などの引き合いが強い」
などと書かれていますが、果たして我々バブル世代は、
中小企業に求められているのでしょうか?一抹の不安があります。
バブル世代で大手企業に入社した人たちは、当時、
中小企業についてどう考えていたでしょうか?
そして今は?未だに大企業病に罹っていませんか?
役員をやったのだから、このような条件では再就職できない
などと思っていませんか?
同世代だからこそあえて言います。
肩書きも前歴も関係ない自分自身を謙虚な気持ちで受け止め、
世のため人のために残りの人生を捧げましょう!
そして、50代の人達が、中小企業から本当に
「来て欲しい」といわれる人財となることを祈ります。
50代、謙虚に、もう一踏ん張りしましょう!!
(学会 法務部会 常務理事 弁護士山田勝彦)
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