「書く」ということ。

本ブログで度々執筆の機会を頂いていますが、私は書くことが得意ではありません。書くのにとても時間がかかるのです。そして、私の文章は 「言い回しが報告書のよう」で「かたい」と言われることがよくあります。

人の心に響く、いい文章を書くにはどうすればいいのか?としばしば考えます。

人を大切にする経営学会人財塾の1月の講義では、プルデンシャル生命のエグゼクティブ・ライフプランナー川田修氏のお話しを伺いました。最初から最後まで非常に実用的で、教えて頂いた内容は全てすぐに実践できるので、とても参考になりました。「いい!」と思ったことはすぐに素直に取り入れる。誰にでも出来る些細なことであっても、継続する人は少ないので、日々小さな行動を積み重ねることで大きな差が生まれる。とのお話しは、保険営業で大きな実績を上げていらっしゃる川田氏の言葉なので、重みと説得力がありました。

講義終了後に、川田氏が執筆された「僕が教えてもらった一番大切なこと」という冊子を塾生全員にプレゼントして頂きました。当日の講義でお話し頂いた内容が丁寧に書かれているのです。後日、同冊子を読んでいて、「商店街の靴屋のおばちゃん」という、商売繁盛とは思えない商店街の靴屋さんで、自分のお店の売上げよりも川田氏の息子さんのことを真摯に考えて接客してくれたおばちゃんのエピソードに涙してしまいました。記されている出来事そのものはそこまで感動する内容ではない気がして、我ながら涙がこぼれることに驚いたのですが、おばちゃんの尊い気持ちを伝えて下さる川田氏のそのときの感動が文章を通して自分事のように伝わってきて、心が大きく揺さぶられてしまいました。人生で出会うさまざまな方とのご縁を育てていきたいとの川田氏の強い「おもい」が言葉に込められているので、読み手の心に深く伝わるのだと思いました。

坂本先生が人を大切にする経営として、いつも私たちに送ってくださる「やり方よりもあり方を大切にする」との言葉が心に浮かびました。文章を上手く書こうとするよりも、伝えたいことにおもいを込めて丁寧に書くこと。いい文章にも、やり方よりもあり方が大切なのだと気づきました。

読んでくださる方の心に伝わるいい文章を書けるようになることを目指して、学び続けたいと思います。

人を大切にする経営人財塾 松久知美

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