No104記憶に残る経営者の言葉④ コーケン工業株式会社(静岡県)村松久範社長(当時)

“200人くらいの社員の家族構成や名前は覚えている”

村松久範社長(当時)は社員さんへの想いや接し方についてたくさんお話くださいました。

“社内の隅々や小さな情報を感じとる能力・観察力が大切”

“特別なことはしていない。家族なら当たり前のことをしているだけ”

同社は農機具メーカーや自動車メーカーにパイプを販売している会社です。

通常、工程ごとに分業している業界ですが、同社はパイプ引抜/切断、切削、曲げ/端末加工、溶接、酸洗・表面処理まで自社内で一貫生産を構築できていることが大きな強みです。

同社には多くの高齢者が社員として働いています。バブル時代に若い人の採用が思うようにいかず、高齢者を対象にしたことがきっかけです。

“若くても高齢でも誰もが成長していかなければならない。家族とはそういうもの”

“高齢者は年をとった人ではなく年を重ねた人”

中学を卒業した10代から80代まで幅広い年齢層を誇る大家族主義です。

2013年6月視察時に撮影

村松久範社長は“日本人という家族で育った”と言います。幼少時に終戦を迎え、お父様はロシアで亡くなり祖母に育てられたと教えていただきました。

以前に投稿した過去ブログ コーケン工業株式会社【No12いい会社視察2013/6/3】 もご参照ください。

(同社は2017年3月の「第7回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業庁長官賞受賞企業です)

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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