No105記憶に残る経営者の言葉⑤ 株式会社マルト(福島県)安島浩社長

同社は福島県・茨城県を中心に38店舗(現在のホームページから)を展開する小売業、いわゆり地域のスーパーマーケットです。「土日」の大量買いではなく「月~金」の平日に食品を中心に来店いただくことを実現し、日々の生活において地域になくてはならないお店となっています。

そして3代目の安島浩社長の祖父である創業者(安島松太郎氏)の哲学によって赤字店舗は1つたりともありませんでした。

2017年9月に視察させていただいた際の記憶に残る言葉です。

“人事部は人を育てる部”

“会社は社長の力量以上にはならない”

“成長ではなく膨張は会社をだめにする”

 

地域に根付いているエピソード

“地域住民の30%を海外旅行に連れていきたい”

(背景)創業者の思いから始めた企画。大手旅行会社からは“100名集まればよい”と言われた初募集では580名もの申込み。今では毎年の恒例行事となっています。

 

またこんなエピソードがありました。

“Mさんに葬儀に参列してほしい”

知的障がいがありながら売場に立つMさんには多くの固定客がいます。ある高齢のお客様が亡くなった時のその方のご遺志でした。

総従業員数は2300名、障がい者雇用率は4%以上であり、実質無借金経営という財務体質。同社の長い歴史は正しい経営の積み重ねの結果だと実感できました。

以前に投稿した過去ブログ 株式会社マルト【No14いい会社視察2017/9/3】 もご参照ください。

*第5回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 経済産業大臣賞 受賞企業です。

 

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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