課題も解決策も現場にある。

課題も解決策も現場にある。

築22年の85戸建のマンションの理事長を務めている。

2回目の大規模修繕工事は工事そのものも大切だが、5か月に渡る代替駐車場探しも大変だ。施工会社に一任もできるが、好奇心から自然に身体が動いた。
マンションから半径500メートルの範囲を早朝か夕方に6日間7時間歩いて、駐車場を管理する20の管理会社に電話をした。朝夕も空いている駐車場が目立つので楽勝と思った。
10人待ち等、軒並み敗退。1台だけ辛うじて確保できた。

何故か?我がマンションは20年先まで人口が増える愛知県長久手市にある。人口は周辺の市町村と合併がなく8年前に5万人になりまもなく6万人になる。
愛地球博の跡地がモリコロパーク になり2022年から2023年にかけて全面的にジブリパークになり国内外から観光客が押し寄せる。愛知県で一番住みたい街でもある。
30年先まで人口は増えるだろう。

総務省 市町村税課税状況等の調べによると2018年度における長久手市の住民1人当たり個人所得は前年度比1.0%増の214.8万円。3年度連続の増加。また同年の対全国比(全国平均=100)は132.6。2018年度の長久手市の人口一人当たり所得は、県内54市町村の中で3番目。愛知県平均より15.5%多い。

女性の社会進出もあり夫婦、子供も1世帯で3〜4台の家庭も多い。
朝も夕方も空きの駐車場は食べ物屋等のパートアルバイト用だ。

企業も新しい企業が多く社員、社有車も増えている。
12年前の前回の大規模修繕工事から代替駐車場に苦労するはずだ。

奇跡が起きた。
奇跡1.
施工会社の名古屋支店を訪問した。社風を肌で感じるためだ。13名の社員の内4名がいたが応対が素晴らしかった。経営理念に従業員との共生があった。従業員の家族や障がい者、女性の弱者も触れていれば最高だ。施工会社を呼びつけるのが大半だろう。私は人間としては平等なので自ら足を運び代替駐車場の状況について私の感想やポイントを資料にまとめて話し合ったことが担当者の心を動かしたと思う。

施工会社が信じられないウルトラXを打った。
施工会社向け代替駐車場を紹介するサイトから6台、知野が探した1台では足りなく、駐車場を確保する為に目の前の築35年の賃貸マンションを2部屋借りて駐車場も2台確保した。部屋代は月額8〜9万円するが請求はなかった。

奇跡2.
目の前の食べ物屋の駐車場を合わせて1週間借りる必要があった。開店前の16時30分まで15台を無料で借りることができた。心当たりがある。施工会社と折衝をする前に2回お店に行き美味しいと言った。褒めたことが店長に伝わっと思う。クレームは言っても褒めることはないようだ。
我が家では夫婦で交代で作っているが互いに美味しいと言う。我が家は当たり前だが世間では違うようだ。

課題も解決策も現場にある。

「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎

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