地域住民と一体となった驚異の和がある。

先週、紹介した岐阜県郡上市の「りあらいず和」

社会福祉法人のようで一般の会社に近い特定非営利活動法人だ。

①私は、福祉施設を50以上見学しているが、5歩先を行っている。障がい者を障がい者と思っていない。だから、健常者に見える。税金を堂々と払う。理事長の当たり前で自然の考え方が創造的革新を呼ぶ。

② お弁当が美味しい。
月曜日から土曜日まで、地域住民の為にお昼のお弁当を500〜600食、夕食は200〜300食を宅配し配達数は増えている。
私が訪問した時のお昼のお弁当のおかずは薄味のフキと高野豆腐の煮物等で美味しかった。ご飯も郡上米で美味しい。地域柄、ご飯は自宅での家庭も多いので、おかずだけのお弁当もある。

理事長は短大卒業後、料理教室に就職し結婚を機に故郷の郡上市で料理教室や地元の学校での講師の経験が生きている。

③「活動理念・目的」が明確で全員一丸となる事ができる。

「すべての子どもたちとハンディキャップのある方(高齢者を含む)の笑顔を支える法人として共生社会の実現をミッションとし地域福祉の充実ができるよう活動展開していく。」


④残業はほとんどない。理事長自ら夕方には自宅に帰り夕食を作る。和は家庭を第一にしている。理事長宅は三頭のポメラニアンもいて幸せホルモン・オキシトシンが溢れている。
社員は100名で20名は障がい者だ。残業がほとんどないのは、この他に毎日9時から15時出勤のアルバイト、パートさんが50名程いるので心身共に余裕がある。給与は高い。ある程度の資金は確保しているが働いた人に還元する。


⑤応募者の99%を採用する。断らない理事長の信念からだ。
入社後1〜2年は離職者も出るがそれ以降は定着する。
1%の不採用は指先の爪が汚れていること。女性は男性を選ぶ際に無意識に見ているポイントだ。


⑥理事長は社員に任せるので社員にやる気が出る。


⑦8年前に会計事務所を替えた。所長の人柄が良く話し易い。相談は所長に連絡をして直ぐに解決する。税金・申告は経営のトップが気になるので安心感は大切だ。


⑧私は120歳まで生きるロングブレスを勧めた。障がい児の親は自分が生きなくてはの思いが強い。和全体で実行すると長生きする。


⑨コロナでもお弁当始め運営を続けた。理事長は中止することは頭になかった。マスク、手洗い、マウスシールド等は習慣になっている。

地域住民と一体となった驚異の和がある。
「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎


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