No141記憶に残る経営者の言葉41 多摩草むらの会(東京都八王子市;認定NPO法人:精神障がい者雇用)風間美代子代表理事

今回は2020年12月に参加したセミナーから多摩草むらの会さんです。坂本ゼミ時代の視察先でもありますが、コロナ禍において厳しい現状を伺いました。一人ひとりができる支援やかかわり方を考え実践する必要があると改めて感じました。

今回のセミナーは2019年12月25日に施行された東京都の条例「都民の就労の支援に係る施策の推進とソーシャルファームの創設の促進に関する条例」に基づいています。

東京都は今年からソーシャルファーム認証の取り組みを始めており、現在、ソーシャルファームの募集は終了して審査期間となっています。2021年3月に第一回の認証先が発表となる予定です。

11月からは毎月定期的なセミナーを行っています。

今回は12月16日に開催された第2回目のセミナー【新しい社会的企業のカタチをつくる ~ソーシャルファーム in TOKYO】に参加し、多摩草むらの会;風間代表のお話を伺いました。

現在3法人(社会福祉法人・認定NPO・農地所有適格法人)のもと、460名以上の利用者がおり、スタッフ160名中1/3は高齢者やボーダーと言われる就労困難者です。農福連携、6次産業化を中心に利用者に寄り添った様々な事業を展開しています。しかし、コロナ禍の今年、経済的な打撃は相当厳しかったようです。

特に印象的だった風間代表のお話です。

●多摩センター駅にある大きな商業ビルの休止によってA型事業のレストラン「畑deきっちん」は収入がゼロになりました。またB型事業の布製品製作販売「夢うさぎ」も同ビルに入っていましたが、コロナ対策の必要に迫られています。利用者さんの働く場を確保し制作作業は継続されましたが、販売スペースは閉鎖されていることからその間の売上はゼロでした。

●コロナ禍の2020年、5名もの利用者の方が今年3月以降にお亡くなりになった、とのことでした。

多摩草むらの会を設立した2004年頃から2019年までは28名だったそうですから、平均1,2名/年と比較すると2020年の突出は計り知れないものがあるのだと痛感しました。亡くなられた方々の原因は定かではありませんが、当初の自宅待機やご家族が心配して通えなかったことも影響があったのではないかと想像されていました。

この不幸な現実から目を背けるわけにはいきません。

同時に人は人とかかわることで相互に生きる力を得ているのだと気づかせるのです。

まさに日本理化学工業の故大山会長がお話された『人間の究極の4つの幸せ』

人に愛されること/人にほめられること/人の役に立つこと/人から必要とされること

を思わずにはいられませんでした。

現在、多摩草むらの会ではクラウドファンディングを行っています。

コロナ禍による厳しい状況に直面している多くの組織があることに改めて関心をお持ちください。そして出来うるサポートをお願いいたします。

多摩草むらの会ホームページ https://kusamura.org/

クラウドファンディング https://camp-fire.jp/projects/view/339469

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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