坂本光司先生の経営学:企業の「あり方」について(3)

 坂本先生の著作について、勉強し直しています。
坂本先生は、著書 “経営者のノートのなかで「1)企業のあり方”について、2)経営者の“あり方”について、3)企業の“やり方”について、4) “企業と社員”について、5) “正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。
今回も、そのなかから「企業の“あり方”の一部」をご紹介させて頂きます。

1.企業のあり方について⑤

●企業とは、人を幸せにするための・人が幸せになるための場所のことをいう。
 坂本先生は、このように述べられています。「企業とは、社員や顧客などを幸せにするための、また幸せになるための場所のことである。しかし現実は、社員にノルマを課したり、社員同士に過度な業績競争をさせたり、社員に長時間労働を課している企業が数多くある。“企業とは何か”、“企業とはどういう場所なのか”を勘違いして経営を進める企業は、いずれ内部から崩壊していく。」
 長時間労働や過酷なノルマを問題にするニュースがあとを絶ちません。どうしてそのようなことになるかというと、“企業として過度な利益を求める”からでしょう。「企業とは、利益を最大化するために存在する。そのような成果を出すことが経営である。」と勘違いしている経営者が多いことを、坂本先生は問題視されているのだと思います。
 坂本先生は、「その企業に関わる人たち(社員、取引先の方々、顧客、地域の方々‥)の幸せになるような経営をしていれば、利益は自ずと付いてくる」ことを 企業調査で実証されてきました。「1人でも多くの経営者が、このことに気付いてほしい」と、日夜活動されているのです。

2.企業のあり方について⑥ 

●企業経営において、とりわけ幸せを追求・実現しなければならない人は5人である。
つまり「五方良しの経営」の実戦である。
 坂本先生は、このように述べられています。
「企業経営において、その幸せを追求・実現しなければならない人は次の5人である。
第1は、社員とその家族
第2は、社外社員とその家族
第3は、現在顧客と未来顧客
第4は、地域住民、とりわけ障がい者など社会的弱者
第5は、株主・支援機関など」
 坂本先生は、以前から“5方良しの経営”を言われています。そして、“社員とその家族”を最も重視されています。また、社員だけでなく社員を支える家族まで言及されています。この意味を、私は次のように理解しています。
 「社員そしてその家族を大切にする企業は、自然と助け合いの風土が培われ、他者に対し優しい会社になります。そういう社員は、協力会社や取引先に対しても無理な要求をせず、お互いが納得のいくようなかたちで協力します。顧客にはその人の要望をていねいに聴き、顧客にとって最もいい対応をするでしょう。地域に対しては、“この企業があるのは、地域の理解があってのこと”と、地域に貢献する活動を積極的に行なっていくでしょう。社会的弱者を支えるのは、企業など社会的法人の役割と考えるでしょう。このような企業は、万人の信頼を得て永きにわたり成長することになります。そのような経営が、正しい経営であります。」

人を大切にする経営学会_人財塾2期生(合同会社VIVAMUS)中村

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