No142記憶に残る経営者の言葉42 富士メガネ(北海道札幌市;眼鏡販売)大久保取締役

今回は2013年3月の「第3回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」にて経済産業大臣賞を受賞された『株式会社富士メガネ』さんをご紹介致します。

同社のトップは代表取締役会長・社長兼任の金井昭雄さんです。まだお会いしたことはありませんが、2013年9月に坂本ゼミ夏季合宿先としてご訪問し、大久保取締役にお話を伺いました。

富士メガネは1939年、現代表のお父様である金井武雄氏が創業しました。樺太にメガネ店を開業しましたが、戦争の大混乱のため店を手放して北海道へ引き揚げます。次の引揚船は機雷に触れて沈没したといいます。想像を絶する時代の中、札幌で再びメガネ店を開業しました。

そんな富士メガネは今では北海道中心に60店舗を超え関東地方にも7店舗ありますが、なによりも、世界に広がるボランティアとその技術集団・技術力によって業界のあるべき姿のひとつを体現した唯一無二の存在と言えます。

創業者の言葉です。

“ものがみえることで、人生を助けることができる”

“会社を変え、社員を変え、無償の行為への報酬は無限大だった”

社長の言葉です。

“我が国において眼鏡販売店は、単に眼鏡フレームやレンズの販売業と一般的に見なされておりますが、国民の視力ケア専門家としての役割を今後さらに広めて行かねばなりません”

富士メガネには認定眼鏡士が288名(2013年当時)います。全従業員の約半数になります。取得には5年かかり、さらに3年更新という高いハードルのある資格です。

同社は物販中心の業界にあって、眼の前の姿を見るための目の健康を追求している数少ない存在ではないでしょうか。その存在感はいずれもっと高まるはずです。

以前に投稿した記事は 株式会社富士メガネ【No45いい会社視察2013/9/10】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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