社会的共通資本
人を大切にする経営学会メールマガジン第318号で、第11回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞が発表されました。十勝バス株式会社が地方創生大臣賞をとりました。十勝バス株式会社の経営理念は、「私たちはいつも身近な存在として皆様に生活の安心を届けます。」です。地域に密着し、地域の方々の生活に必要不可欠な足として、地に足をつけて経営をされているのだと思います。企業理念である「私たちはいつも身近な存在として皆さまに生活の安心を届けます」を追求し
私は、このような会社こそ、社会的共通資本となる大切な会社といいうるのではないかと思っています。
社会的共通資本とは、「資本主義と社会主義を超えて、すべての人々の人間的尊厳が守られ、魂の自立が保たれ、市民的権利が最大限享受できるような経済体制」と故宇沢弘文教授が提唱しています。このような考え方は、高度経済成長に裏打ちされた資本主義社会が崩れかけている今、新しい時代の考え方として、必要とされているのだと思うのです。
社会的共通資本は「一つの国ないし特定の地域に住む全ての人々が、豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置」と言われています。このような役割を担う企業が、これからは大切になってくるのかもしれません。
私は、経営や経済については、未だ勉強の身でありますが、これからの時代を見据えて、これからも様々な機会に、様々な企業様から学んでいきたいと思っています。
(学会 法務研究部会 常任理事 弁護士山田勝彦)
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