No165記憶に残る経営者の言葉65 エムケイ株式会社(MKタクシー)(京都府京都市;陸運業)青木信明社長

今回は2015年2月に坂本ゼミの滋賀京都合宿先としてご訪問した『MKタクシー』青木信明社長のお話から記憶に残ったお話をご紹介致します。

創業は1960年。前身は創業の3年前となる1957年に買収したガソリンスタンドです。

“創業者は出光興産との取引がきっかけで出光佐三の影響を受けた”

当時、タクシー業界は需要100に対して供給20~30くらいだったと言い、同社は新たに免許を交付された10数社の中の1社となりタクシー業界に新規参入しました。

“創業から約10年は社員のための経営に注力した”

車両を10台保有することになり、応募200人の中から24名のドライバーを採用。

“当時はサラリーマンの2倍ほどの収入があった”と言いますが、勤務態度は概して良くはなく、無断欠勤が多かった状況だったようです。

“創業者は24人全員の自宅を訪問した結果、家庭環境が悪いことを知った。家族が6畳一間で生活していたり、夜勤明けでもゆっくり眠れない家庭環境など、その現状を知った

“そこで会社がまとめて一戸建てを建設。自宅を営業所として車庫にはタクシー”

“節約された出勤時間を営業時間に充てられたことで5万円/月の売上増”

“自宅のローンは2~3万円だったことから、収入増を自宅ローン返済に充当した”

当時、「通勤時間で家を買える」のキャッチフレーズは徐々に社会に受け入れられていきました。

理念浸透のために行ったこと

1970年には家族を含めた社員への取り組みが始まっています。

“MK婦人会を結成し、社員の奥様に会社の理念や方針、ご主人の仕事内容を説明することを始めた”

 “社員に対しても社員教育を開始。はじめは毎月1回2時間から”

特徴的な取り組みとして挙げられることに「ありがとう運動」があります。

“お客様乗車時に4つルールを守れない場合は運賃を無料にした”

当時タクシーではお客様が乗車したとき、挨拶をしないことが常識だった時代です。しかも同業他社からは誹謗中傷があったと言います。

タクシー業界は行政指導や規制があるために一般の経営とは違う制約があります。しかし同社はタクシー業界の常識を変えながら正しい経営を進めたのではないでしょうか。

同社のお話を聞いているとMKタクシーが業界を健全な状態にするために孤軍奮闘している姿が浮かびました。

以前に投稿した記事は エムケイ株式会社(MKタクシー)【No63いい会社視察2015/2/21】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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