「企業は誰のものか」

今日のメルマガは「人を大切にする経営学会」人財塾3期生の金子奈美が担当させていただきます。

私は産業保健コンサルタントとして企業の健康経営推進のお手伝いをしているのですが、先般とある場で、企業がめざすものは何かという議論になりました。いくつもの考えはあるかと思いますが「めざすものを考える上で『企業は社会の公器である』という考え方が前提である必要がある」と発言したところ、不思議そうな反応や「いや、それは違う」といった言葉が返ってきました。

その場ではさらなる議論には至らなかったのですが、私が『社会の公器である』という考え方を発言した背景には、人財塾の学びとともに、坂本光司先生の著書「新たな資本主義」のマネジメント入門の「企業は誰のものか」の問いに対する答えがあります。著書では、その答えは「社員や取引先、顧客、さらには地域住民を含む、その企業に関わるすべての人々のもの」とあり、理由も明確で、企業活動を成り立たせる要素がこれらの人々の存在だからであると示されています。

※「新たな資本主義」のマネジメント入門

www.amazon.co.jp/dp/4828422722

この考え方を前提に、企業がめざすものを考えていかないと、高い技術や業績の向上といった手段が企業のめざすものとなってしまいます。

企業活動を成り立たせている人々を幸せにする「五方良し経営」の考え方が私自身の中であたりまえになり、それをいつでも共有できる人財塾3期生の仲間を得ることができたこと、この考え方が揺らぐことなく、新たなチャレンジのステージに自分がたてたことを何よりうれしく思っています。

「人を大切にする経営」を体現する産業保健コンサルタントとして、これからもがんばっていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

人財塾3期生 株式会社メディヴァ 金子奈美

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