いい会社をつくりましょう

「いい会社をつくりましょう」。伊那食品工業株式会社の企業理念です。いい会社とは何でしょう?伊那食品にとってのいい会社とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社を取り巻くすべての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってもらえる会社のことです。いい会社は、自分たちを含め、すべての人々をハッピーにします。ハピネスこそ人間社会すべての究極の目的だと考えています。「たくましく、そしてやさしく」。たくましくとは、手を抜かず、仕事に一生懸命取り組むこと。また自分を律し、その厳しさに耐えることです。永続していく強い会社という意味も含みます。やさしくとは、他人を思いやることです。どちらを欠くこともなく、両立させている人たちの集まりが「いい会社」と呼ばれるのだと考えています。

伊那食品が唱える言葉に「年輪経営」というものもあります。身の丈に合った着実な成長を目指し、一般的な会社が目指す目先の売上や急激な業務拡大を戒めます。本社を東京に置くことなく、地方が放つ可能性を最大限に活かし、地域の雇用や活況を支えています。

寒天を材料に「かんてんパパ」という食品を販売しています。会社は長野県伊那市というアルプスの山間にあります。私の住んでいる東京からここまで来るには移動時間が長くなってしまいます。しかし、私はここに来たくなるのです。商品は東京で買えるのですが、空気は現地でしか味わえません。敷地の美しい植林や工場で働く社員の笑顔が突然の訪問者でも温かく迎えてくれます。

伊那食品工業の本社は、緑豊かな3万坪の「かんてんぱぱガーデン」内にあります。敷地内にあるのは、日本初の寒天レストランをはじめ、地元の素材を使ったレストランやショップ、地域の文化活動に活用できるホールなど。年間35万人が集まる観光スポットであり、地域住民の方の憩いの場となっています。
来訪される皆さんに心地よく過ごしていただけるようにと、敷地内の清掃は社員が毎朝始業前に自主的に行っています。なかには土日にわざわざ掃除をしに来る社員もいます。

私にとっては、東京ディズニーランドを上回る満足があるのです。会社に35万人が集まる観光スポットって、面白すぎませんか?商品だけでなく、会社自体にファンがついているのです。是非皆さんに、訪問いただきたい素敵な会社です。(人を大切にする経営学会会員:根本幸治)

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