SDGs 日本の不得意はジェンダー平等

最近はSDGsの注目度が大いに上がり、イベント開催も頻繁に見かけるようになりました。

SDGsでは17項目において2030年での目標達成を掲げています。国ごとに得意とする分野と不得意とする分野が明確になっており、お国柄が見えてきます。日本は、教育と技術革新の分野が目標達成水準をすでにクリアしている状況です。一方で出遅れ感が強いのがジェンダー平等です。

世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が2021年3月、「The Global Gender Gap Report 2021」を公表し、各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表しました。 この指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。 2021年の日本の総合スコアは0.656、順位は156か国中120位(前回は153か国中121位)でした。 前回と比べて、スコア、順位ともに、ほぼ横ばいとなっており、先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となりました。

指摘されている問題点は、そもそも男女差別について日本人が無自覚であることが指摘されています。実質的に男女という性別の違いで給与賞与に格差があることを知っていても声をあげないケースが多いようです。そういうものだから仕方ない、という意識です。旧坂本ゼミで企業を視察させていただくなかで、仕事と子育ての両立に懸命な女性を見掛けることは多かったです。親の介護のために離職する人もいました。シングルマザーの方々が歯を食いしばって懸命に働いている姿も見ました。

企業が利益拡大のため、非正規雇用の拡充を目指し正規雇用を抑えているのは大きな問題と考えますが、その非正規雇用の男女割合において、女性が3倍近く高いのです。総務省労働力調査によると、令和元年の非正規雇用男女比率は、男22%対女56%です。

大企業の中には、男性の育児休暇を推奨しているところはあります。でも実際には活用されていないと聞いています。育児休暇後に自分の仕事のイスが残されているとは限らないからです。新しい仕事を任されることに不安が生じます。同僚に後れをとることは否定できません。精神的に自立できれば良いのでしょうが、組織に依存する気質は日本人らしさなのでしょうか?

意識の強い私たちが先頭に立って、精神的にも経済的にも自立した働き方を切り開いていこうではありませんか。(学会会員:根本幸治)

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