心に語りかける
埼玉県川口市・東京都町田市・群馬県高崎市にてますいいリビングカンパニーという住宅を中心とした工務店機能を兼ね備える設計事務所を営んでいる増井真也と申します。昨年度EMBA4期生として学ばせていただき、今年度も引き続き5期生として学んでおります。
1年間の学びを会社での変革に取り入れ、さまざまなことをして参りましたがまだまだ道半ばで満足のいくまでには程遠い状態です。
どのようにすれば良いのかの具体的な手法は様々学びました。でも本当に大切なことは心の中にある何かをしっかりと育てることだと思います。私が日々出会う人たちの中で、この人の言葉を聞いたり、この人の笑顔をみたりするとそれだけで落ち込んでいる自分の心までが前向きになるような方がいます。こういう人たちに共通していることは、どんなことがあっても決してぶれない真っすぐな何かが存在しているということです。
私は独立したときにそういう信念とともに独立し、自分がやるべきと思う仕事だけをして、まだ売り上げや利益は少なかったけれども誇りを持って生きていました。40を超えた頃から次第に事業年数を重ね、人脈が増え、頂戴する仕事の機会、種別が増え、社員の人数が増え、仕事との関わり方が変化する中で一技術者としての信念から経営者としての信念が必要となってきました。そして昨年47歳の時に坂本先生の元に通い始めたのです。経営者としての信念とは何かを学びながら日々試行錯誤の毎日です。
そのような毎日の中で最近大切にしていることがあります。
・学んだことをそのまま話すのではなく、自分の言葉で話をする。
・出張などがなければ毎日1回、全スタッフと話をして、仕事の成果をみる。
・悩んでいるスタッフがいないか、いたら助け舟を出す。
先日、朝礼の時にうさぎと亀の話をしました。なんでうさぎは亀に負けたのか・・・。うさぎは山の頂上を見ていたのではなく亀ばかり見ていた。でも亀はうさぎを見ていたのではなく、山の頂上しか見ていなかった。そしてそこに向かって一歩一歩歩み続けたから勝利したのだと。すると、参加者の一人でゼネコン設計部から移籍したばかりの40歳の女性が涙を流しながら「これまでの20年の経験が全く役になっていない悔しさを感じるが、自分が住宅の仕事をしたいと思いここにきたことを忘れずに頑張る」と言いました。僕は別のグループでしたので、耳を大きくしながら隣のグループの様子を伺っていたのですが、涙まで流していたことは後で知りました。朝礼後、話の内容を聞いた私は建築家としておすすめの本を数冊彼女に渡しましたが、すごく喜んでくれたのが印象的でした。
これからもこんな人の心に語りかける、そんな一瞬一瞬を積み重ねていきたいと思います。
人材塾4期生 有限会社ますいいリビングカンパニー 増井真也
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