仕事の目的・意義を明確にする
人財塾3期・4期卒業の合同会社Coaching4Uの渡邊佑と申します。
当社は、企業の組織開発・人財開発を中心にコンサルティングやコーチングをさせていただき、Well-beingの高い人と組織創りを行っております。
私が2009年〜2016年3月まで、新卒で京セラグループのコンサルティング会社に入り、創業経営者である稲盛和夫氏の哲学や経営手法を用いて企業をご支援していました。
とあるきっかけがあり人財塾で2年間学ばせていただいたのですが、ご紹介される企業の皆さまこれまで学んできた哲学と親和性の高い考え方で経営を実践をされておられ、経営の在り方に対する確信が深まるとともに、具体事例を知ることができとても多くの学びがありました。また、感動が抑えられない場面も多々ありました。
その中でも特に印象に残っているのは、
香川県にある徳武産業株式会社様の下記の動画です。
※[リンク]「ありがとう」を伝えたくて.(一般社団法人 福祉テレビYoutube『こころ放送局』)
この話を聞き、徳武産業様は、ただ「介護シューズ」という物理的存在を売っているのではなく、使われるその方の人生にとってかけがえのない、人生を豊かにするパートナーをお届けされていることを実感し心が震えました。
この事をいかに実感しながら仕事をするのかによって、働く方の充実感は全く違ったものになるのだと思います。
私のベースの一つである稲盛氏の「稲盛経営12ヵ条」の中の一つ目、最も大切な項目としても「事業の目的・意義を明確にする」があげられています。
先日、支援先のリーダーの方(以下、Aさん)にコーチングセッションをさせていただいているときに、流れで上述の徳武産業様の動画を見ていただく機会がありました。
すると、ご自身にも似たようなご経験があるらしく、次のようなエピソードをお話ししてくださいました。
Aさんは「訪問リハビリ」という要介護者様のご自宅に訪問をして、リハビリを行い生活機能向上をご支援しておられます。
ある時、他法人の事業所ではなかなか上手く利用継続しなかったご利用者様がケアマネさんからご紹介され、その方が担当になりました。そのリーダーの方は真剣に、そして真摯にその方に向き合い支援を続けたところ、信頼も得られたようで、リハビリにも前向きに取り組み始め、今まで出来なかったような事も出来る様になり、とても喜んでおられたそうです。しかしそんな矢先、急変によりそのご利用者様は亡くなられてしまいます。突然の連絡にAさんも驚きが隠せなかったようです。
しかしその連絡からしばらくして、ご利用者様の奥様から「作っていただいたリハビリ道具を、火葬の際に棺に入れても良いか?」と聞かれたそうです。生前そのご利用者様はAさんが作ったリハビリ道具をとても大切にしていたらしく、奥様としても是非棺に入れてあげたいとのことだったようです。
Aさんは、もちろん快諾し、同時に「自分が提供しているのはただのリハビリではなく、その方の生きる活力や希望を提供しているのかもしれない」と思ったそうです。そして、そこからさらに今まで以上に仕事に熱中するようになったそうです。
かの有名な石切り職人や煉瓦積み職人のお話のように、働く皆さんが自身が取り組んでいる仕事の目的や意義を感じながら仕事が出来ているのか否かが、そこで働く皆さんの心の充実度、幸福度、モチベーションを高めるのだと改めて思いました。
人財塾3期・4期 合同会社Coaching4U 渡邊佑
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