気づきは日常の出来事から

EMBA4期生の今井と申します。

今回は日常の出来事から感じたことをお話させていただければと思います。

ある日、私は4歳の息子と一緒に買い物に行きました。

スーパーは色々な商品が置いてあって広いため息子が走り回り、少し買い物を済ませようとするだけで疲れてしまいます。

その時も息子が走り回ったのでスーパーに迷惑をかけてしまってはいないかと気にしながらレジへ進みましたが、店員さんは会計を済ませた後に息子と一緒にいる私を見て、「良ければカゴを持っていきますね」と袋詰めのカウンターまでカゴを持って行って下さりました。

些細なことではありますがとても嬉しくなり、その日からそのスーパーのファンになりました。それからは毎回そのスーパーに買い物に行くことがとても楽しみで、子どもを連れて買い物に行くとどの店員さんも袋詰めのカウンターまで運んで下さります。よく見ていると、ご高齢の方に対しても「カゴお持ちしますよ」と袋詰めのカウンターまで持って行って差し上げていました。

そのスーパーは近所のお祭りの案内や母の日の似顔絵などをよく掲示してあります。お客様からの声というアンケート用紙も随時更新されており、一つずつ丁寧にコメントされています。そういうところからもお客様や地域を大切に想っているのだと伝わってきます。

 

 スーパーはどれだけ魅力的で安く商品を仕入れるかなど、それも大切なことではあるのかもしれませんが、結局のところどれだけ人に優しくできるかではないかと思われます。

 今回のスーパーは従業員一人ひとりの優しさが良い連鎖を生み、人を大切にすることに主軸を置いている店舗になっているのだと思われます。残念だったのは、そのスーパーはチェーン店だったので他店舗にも行ってみましたが、他店舗ではそのようなサービスはしていただけなかったことです。今回の良い連鎖は一店舗に留まっており、他店舗は普通のスーパーと変わりありません。一店舗だけでなく、会社としてお客様一人ひとりにとことん優しくする経営方針を伝えていけばきっとその会社はもっと良くなり、私だけでなく多くの方がきっとそのスーパーのファンになるのではないかと思われます。

 私は一年間EMBAで「人を大切にする経営」について考えてきましたが、自社に置き換えてみたときに難しく考えすぎてしまい、どうすれば良いのかわからなくなってしまうことがありました。今回は人に優しくすることを主軸に物事を考えていくと良いのだと立ち返ることができる出来事となりました。

EMBA4期生 今井達也(社会福祉法人 檸檬)

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