まるだい運輸倉庫 組織づくりは個々の自主性

小田原市の(株)まるだい運輸倉庫を率いる注目の女性経営者、秋元美里社長に組織作りについてお話をうかがいました。

社長は、組織風土の改善とチーム力のアップに取り組みました。最初に行ったのは各部署各員の安全意識です。全社での連続無事故日数をカウントし、一人の事故がカウントのリセットになる責任感を抱いてもらいました。自分一人ではない。自分は皆とつながっているという状況を可視化し意識を高めていきました。これにより、もともとあった家族感覚の社風を強化することができました。

事故防止の必須は、あいさつの整理整頓。あいさつで互いに表情を見て相手の心の状態を読み取ります。事故の原因は、焦りと不満にあります。5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)が満たされないと事故の可能性が高まっていると考えられます。

社内では、週1回の朝、各部署の長が職場の入り口にのぼり旗を持って立ち、出勤する部下にあいさつする運動を続けています。上長が率先してあいさつをする。あいさつをしない人を罰しない。強制されたルールではなく、自分があいさつしたくなるムードを作ります。個々が意識を持ち自主的に行動できなければ事故を回避することは難しいのです。ストレスや不安を取り払い、陽気な風を吹かします。

社内教育ではどのようにしているのでしょうか?                        年齢を重ねたベテラン社員が教育係として活躍できる場をつくっています。体力が落ちても仕事の感覚を伝えることができます。若い人は勉強して知識を蓄えていますが、ベテランが持つ知恵や気づきは直伝でないと習得できません。

まるだい運輸倉庫は1958年設立の64年という歴史があり、創業者の理念を引き継ぐ孫娘が社長を担っています。地元の小田原市にしっかり根付いています。その証拠として、自分の祖父・父親がOBだったり、今も家族とともに勤めているという社員が多いです。家族のような温かい社風というのは例えではなく事実なのです。

次回は、社長の個性について深堀りさせていただきます。                   (学会会員:根本幸治)

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