雨垂れ石をも穿つ

雨垂れ石をも穿つ

坂本光司
人を大切にする経営学会会長
いちばん大切な座右の銘

2008年に法政大学大学院、坂本ゼミが発足した。

5月23日から毎日欠かさずゼミ生、坂本会長が交代でブログを更新し続けている。毎週月曜日は坂本会長の今週の予定だ。これを見て坂本会長を追っかける方がでる。

現在は拡散力がいちばん最強と言われる「ワードプレス」から「人を大切にする経営学会」のブログを拡散している。

合わせて、ワードプレスを「Facebookページ人を大切にする経営学会員」にコピペしている。

私の場合はたまたまFacebookの友達が5000人いて同じ投稿をしている。同じような価値観を持つ方が多いので坂本会長や人を大切にする経営学会の考え方を拡散でき嬉しい。毎年、人財塾に入塾しますをいただくが最高だ。

Facebookでいいねを押す方はごく一部しかいない。

Facebookページ「人を大切にする経営学会員」は見た方の人数が分かる。最近は700を超える方々が見ていることが増え更に増える傾向がある。

私は坂本ゼミで1年先輩の村田光生さんの投稿方法を見て、投稿した。

毎週1回しか投稿しないが1か月後にはリアルで会う方やFacebookの友達から見ていると言われ、嬉しくなり今日まで続いている。

2008年から先輩ゼミ生や坂本会長が投稿していて、村田さんと私が毎日投稿されているかをチェックしているので、14年の内、10〜9年間二人で支えていることになる。
土曜日に91回で中日・東京新聞夕刊の連載が終わり12月から1月に出版される「この道」を読むと坂本会長がいちばん生き生きした人生を共に過ごしたことになる。

一番思い出あるブログは西森義人さんの2014年の投稿だ。2015年の私の投稿から。
8月末から9月初旬の坂本ゼミの夏合宿で、栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリーさんを視察させていただく。
昨年の10月に真岡市の障がい者が多く働く真京精機さんを視察後にどうしてもココさんに行きたくて一人で行った。
そこで、坂本ゼミブロで同級生の西森義人さんが当日に投稿した次の投稿に涙した。
以来、この投稿が頭に残る。

先日、妻が「幸せな職場のつくり方」を読みおわり、ポツリと呟いた。

「みんなすごいね、偉いね、家族でもないのに、障がい者の人たちの為に頑張っていて!」
そして目に涙をためて
「小学生の頃、知的障がいのある叔父さんをお父さんが面倒をみると言う事で一緒に暮らしてたの。」と話し出した。

彼女の話しの内容は、その叔父さんは姪っ子達にとても優しく気の良い人だったが、やはりどこか普通の大人とは違っていた。

近くの工場に働きに行っていたが、工場の人に給料を取られたり、暴力を振るわれケガをして泣いて帰ってくることもしょっちゅう有ったらしい。
その都度彼女の父親が工場に苦情を言いに行っていたが、結局働かせてもらえるなら文句は言わないと言う結論になったようだ。

彼女にとって、父親に迷惑をかける存在の叔父さんや、叔父さんをいじめる工場の人たちが大嫌いだった。

ある日、友達と歩いているとき、道で叔父さんに偶然出会い、叔父さんが嬉しそうに声を掛けて来たが、友達の手前叔父さんのことが恥ずかしくて無視して逃げたことがあったと言う。
叔父さんはその事がとても悲しかったようで、それ以来声を掛けて来なくなった。

それから数年後に叔父さんは突然亡くなった。

彼女にはそれ以来、身内なのに叔父さんのことを避けて嫌ったことがずーっと心の中にわだかまりとして残っていて、そのため他人に叔父さんのことを話すことは無かったと。

でも「幸せな職場のつくり方」を読んであの叔父さんの工場のような所ではなく障がい者が幸せに心から喜んで働ける職場があること、
そしてそれを支援する坂本先生や坂本ゼミがあることに、心から感動し、素直に自分のことを反省し叔父さんのことを思い出し話さずにはいられなかった。

この妻の告白で、私も少しだけやっと障がい者雇用の本質が見えた気がしました。

妻は障がい児を持つ友人や自分の勤め先の人たちにもこの本を読んでもらうと言っていました。
また一人でも多くの人に希望や安心が伝播していけば良いですね。

西森義人

写真の「雨垂れ石をも穿つ」は今は著名な書家、金澤翔子さん。ゼミ先輩のビッグママ、増田かおりさんが依頼したようだ。

坂本ゼミOGOBメールアドレスにもメールしている。私は3年で修士論文を提出し卒業したが坂本会長の70歳の定年退官まで更に一年学ばせていただいた。修士論文提出者が20名を超えて山内さんと論文提出をお手伝いさせていただいた。提出者からは坂本会長が目を通しているか不安の声があったが坂本会長は全員の論文に目を通し赤ペンが入っていた。

OBOG、水曜日のブログ担当の人財塾生に感謝したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です