神田明神 神道は宗教ではなく生きる道
神田明神は江戸総鎮守として東京のど真ん中に存在しています。前回までで、神田明神の文化・歴史・祭神から経営に生かす術に触れてきました。今回は神社全般から学びを得たいと思います。
神田明神の清水宮司によると、神社は宗教といえないと話されています。 宗教の定義として、①教祖、②教典、③教師、が存在するとします。 例えば 仏教は①釈迦、②お経、③僧侶 キリスト教は①キリスト、②聖書、③神父・牧師 神道には全てありません。教祖がいないので教典はなく、教典が無いので宮司は教えを説きません。
では、神道とは何か? 神道とは、日本人の生きる道、日本人らしい生き様、日本人の心を意味します。 道には日本らしさがあふれています・・・柔道、剣道、書道、茶道、華道、合気道、などなど。
神道の世界観とは、 和を貴び、共生し、個の自律を尊重し、多様性を共有します。 過去や未来にとらわれることなく、中庸・今に在します。 常若として、常に時代に合わせて変化し、新しい価値を創造します。 産霊(むすひ)として、結び・息子・娘・おむすび・結婚・祖霊崇拝 浄明正直として、心が明るく清く汚れがなく、人を愛し人を助け報い、精進忍耐する姿勢
以上を受けて、私は以下のように理解しました。 神は、絶対的な第三者ではなく、相対的な宇宙全てが神であり、自分自身も神である。 神道は、絶対的な神に依存し救済を求めるものではなく、自らが積極的に生きること。 経営は、個々が情熱高め、仲間と共有する道を歩むこと。
みなさんはどう考え、どんな行動を起こしますか? 是非、聞かせてください。 (人を大切にする経営学会会員:根本幸治)
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