No235 過去の受賞企業から ~第10回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より⑨~

今週は第10回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業20社の中からホームページが印象に残った株式会社フーゲツさんをご紹介致します。

https://fugetsu-co.com/

株式会社フーゲツ(新潟県小千谷市)は昭和46年7月(創業は昭和28年)に設立、事業は包装設計・製造・販売です。

「包装設計・製造・販売」という表現は普通で当たり前のようになりますが、ホームページのトップには“私たちはお客様の「ハコぶ」と「演出」、そして「思い」をかたちにする集団です”とあり、事業に対する思いの深さを感じます。

●経営指針

社是、ビジョン、行動原則、経営方針がホームページに記載されています。

そして令和3年5月26日に見直しされています。見直しをしていることはとても重要で、日付や社長名を記載していることも好感を持ちました。

まれに、何年も前の社長挨拶が記載されたままとなっているホームページを見ますが、大きな違いです。

●CSR(社会的責任)活動

【大切な価値観と基本定義】

【「顧客本位」⇒お客様に対する取り組み】

【「社員重視」⇒従業員へのコミットメント、人材育成】

【「社会との調和」⇒コンプライアンス、地域・利害関係者への貢献】

大きな柱を4つ掲げ、その中でもいくつもの具体的な取り組みがあります。

中でも【「社会との調和」⇒コンプライアンス、地域・利害関係者への貢献】は直接地域や社員さんにかかわる多数の内容がありました。

 ・一般的な段ボールインクに使用される物質が有害物質であることから使用禁止、インクメーカーへ依頼して環境にやさしいタイプのインクを開発

 ・電力・ガス・ガソリン・水道などの使用量から、トータルCO2排出量を算出し削減に努めている

 ・社員個人でできるCO2削減としてのアンケートを行い、個人でのCO2排出量を計算している

 ・段ボールのリサイクル、リユース

 ・福祉施設からの物品購入(毎年作業委託や物品購入を継続的に増やすことを目標としている)

 ・四尺玉の協賛(段ボール事業であり花火が有名な新潟ならではの取り組みです)

●最後に

株式会社フーゲツさんは障がい者雇用義務対象企業ではにもかかわらず、障がい者法定雇用率は10%をはるかに上回っているそうです。

同社を訪問したことはありませんが、一度その空気を味わってみたいと思いました。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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