言葉の壁を越えて
私ども静岡県セイブ自動車学校は、9480人(2022年7月時点)のブラジル人が暮らす静岡県浜松市にあります。
多くのブラジル人が住む浜松市で、ブラジル人の免許取得をサポートし続けているマルセロさんを紹介します。
マルセロさんとの出会いがすべて
浜松市を訪れる外国籍の方々が外国免許からの切り替えに苦戦している現状を知った早川和幸社長は、2006年に「国際アシスト課」を設立しました。
設立にあたり、苦労したのが人材採用でした。教習指導員の資格に合格できる水準の日本語と、ブラジル人向けに教えることができる水準の日本語を話せる人材を探しまわり、出会ったのが、スペイン語も操るトリリンガルの森下マルセロさんでした。日系ブラジル人3世であるマルセロさんは、1992年に来日。当初は1年間の出稼ぎを目的としていましたが、日本の生活面の安全性に感銘を受け、永住を決意。ブラジルから家族を呼び寄せることになりました。
4度目の審査で教習指導員に
その後、マルセロさんは外国免許の切り替えにより免許を取得。日本での運転を開始したものの、道路交通法規への理解不足から、運転に恐怖を感じました。そうした中で早川社長と出会い、思いが一致。静岡県セイブ自動車学校への入社が決まりました。
入社したマルセロさんを待ち構えていたのは大量の指導員資格試験の関係資料でした。4度目の教習指導員資格試験で見事合格を果たしたマルセロさんは、「人生で一番勉強しました。」と当時を振り返ります。外国人のマルセロさんがどれほど勉強したかは、想像に難くないでしょう。
次なる目標は、ベトナム語
国際アシスト課設立以来、私どもの自動車学校を約5000人のブラジル人教習生が卒業しました。現在も、年間約400人のブラジル人教習生が通学・合宿しています。
また、日本人の教習も行うマルセロ先生は「言語以外の違いはありません」といいます。ただし、外国人の方はストレートに感情表現をする傾向があるそうです。そのため、個々の性格に合わせた教習を心掛けていると言います。
静岡県セイブ自動車学校には次なる目標があります。それは、増加傾向にあるベトナム人の免許取得をサポートすることです。今後も、マルセロさんを筆頭に新局面を切り開いていきます。
人財塾4期生 静岡県セイブ自動車学校 早川 智文
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