神道から見た日本人らしい生き方
奈良県の天河大辯財天社の柿坂神酒之祐(みきのすけ)名誉宮司にお聞きしたお言葉を紹介します。
日本人っていつから存在するんですか? そりゃ古いでしょ。縄文時代ですから1万年以上の歴史がありますよ。
日本人らしさって何でしょうか? 神道においては、天照大神は太陽であり、森羅万象に神が宿ります。 神である自然に寄り添って生きる、自分に命を授けてくださった先祖を敬う、日本人じゃないですか。 もうひとつ、神道では、穢れを避けて清めることを大切にします。
現代の日本人が意識すべきことは何ですか? 簡単にいうと掃除です。整理整頓で毎日の日常生活を清めます。入浴も日本人らしい。 優勝やチャンピオンという目標を達成することは日本人にとっては通過点にすぎません。 大切なのは、私利私欲を廃し毎日を全身全霊で公のために行ききって死ぬまで求道する精神です。
毎日を行ききるというのが神道の教えですか? 神道に教えなんかおませんがな、宗教じゃおませんから。 宗教やのうて道徳、人生という道の歩き方、生き様の実践、日常の生活行動が神道です。 日本のスポーツや文化、柔道・剣道・相撲道・弓道・書道・茶道・華道・・・全て共通ですがな。
日本が世界に誇ることは何ですか? 万世一系の天皇の存在です。 天照大御神の子孫として126代で日本を統治し、2683年という長期の独立国の繁栄をもたらしました。 天皇は日本の元首として天神の徳に基づき国を統治し、臣民は天皇の徳化の担い手とされています。 天皇は国民に寄り添い、国民は天皇に奉仕してきました。
天皇って偉いんですか? 天皇は権力持たず権威を持っています。祭政一致の祖霊祭祀(新嘗祭)で民心を統合します。 偉いと言うより、日本人にとって天皇は家族なんです。支配者ではありません。 自分のお父さんのお父さんのお父さんの・・・行きつくのは天皇です。 それが日本人です。 自分のファミリーヒストリーを追いかけてみてはいかがですか? (人を大切にする経営学会会員:根本幸治)
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