人財塾での学び、人財育成について
経営人財塾5期生の小武祐一と申します。
人財塾に参加させていただいたこの1年間、まさにここでしか得ることのできないことを学ばせていただき、また坂本先生や他の先生方と5期塾生の方々とのご縁をいただけたことを感謝します。
私は昨年4月の入塾と同時に営業から総務人事部に異動し人財育成を担務することになりました。そのため人財塾においては自社における人財育成をメインテーマに設定しました。実は恥ずかしながら私自身は入塾時点においては「人を大切にする経営」に関してそれほどの知識もなく、他の塾生の方々に比べ関心も薄かったというのが正直なところです。
人財塾で学ぶ以前、企業における人財育成とは知識や専門スキルを教え込むことで収益を上げることができる人財を作り上げることだと考えていました。しかし、1年間の講義や会社訪問、また塾生の方々との交流を通じ、それまでの会社経営や人財育成に関する考え方が大きく変わりました。
人を大切にする会社での人財育成は、知識以前の人間力、倫理観を優先し、志や理念を共有することを大切に育成をおこなっていました。それも一方的な押し付け教育ではなく、経営者の志や人生観、会社の理念を社員がしっかり理解することで、業務における善悪を優先した判断、お客さまや取引先との信頼関係の構築、社員間の助け合い意識が醸成され、働きがいやモチベーションが向上し、それが会社業績の向上につながっています。
人としての土台ができていなければ、その上にいくら知識を積み上げても正しく使うことはできません。二宮尊徳の「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」が示す通りです。
一時の成功を目指すのであれば、道徳を無視した経営が成り立つこともあるかもしれませんが、社員が幸せを感じ、やりがいを持って仕事に取り組むことで会社を継続させるには道徳・理念が一番重要と考えます。
坂本先生から頂いた最後の講義メモに「才を高める教育も重要であるが、より大切な事・重要なことは『徳』を高める教育である」という言葉があります。今後はこのことを念頭に人財育成を行っていきたいと考えています。
人財塾5期生 大興電子通信株式会社 小武祐一
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