心を打たれた一言に導かれて

経営人財塾5期生の山﨑耕治と申します。岐阜県でIT企業を経営しており、第11回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」において、審査委員会特別賞を受賞させていただきました。

推薦をいただき、受賞企業となりましたが、経営者としての学びが不足していると感じており、経営人財塾5期生として、一年間学ばせていただきました。坂本先生をはじめとする素晴らしい講師陣による熱のこもった講義を受け、多くの学びを得ると共に、かけがえのない時間を過ごすことができたことに、この場を借りて心より感謝申し上げます。

講義中に坂本先生より、「日本の生産性が低いのは、社員が能力発揮していないからであり、会社から大切にされていない社員がその会社のために能力発揮するはずがない。」とお聞きした時に、私の体が稲妻に打たれたような感覚に陥りました。

弊社が事業活動を行うIT業界では、日本の生産性の低さは総じてデジタル化の遅れが原因であると考えられております。そのような背景から、昨今、デジタルトランスフォーメーションの推進活動が活発に行われています。国や地方自治体からの支援もあり、中小企業におけるデジタルツール普及率は確かに向上していると実感しておりますが、普及率と利活用率には大きな差があると疑問に感じていたところ、その答えが坂本先生の一言にありました。弊社は4,000社を超える製造業様に生産管理システムを導入させていただいておりますが、同じシステムであったとしてもお客様ごとにシステムが発揮する効果が異なります。

私の過去の経験からも、システムの利活用がうまく進む企業様は、

経営者がビジョンを掲げITを導入していました。また、部門間協力も得やすい環境が整っており、社員の変革意欲も高い事を思い出しました。うまく進まない企業様は前述の逆であり、加えて社員がプロジェクト途中に離脱することが多くありました。

この瞬間、個人研究のテーマが固まりました。「人を大切にする経営を実践する中小企業の収益性調査」です。原稿文字数の関係から全ては書けず、結論だけ申しますと、人を大切にする経営を実践する企業は業界平均の収益性を大きく超えていました。この結果から、デジタルツールの提供に留まるだけでなく、合わせて顧客の企業風土改善まで導ける力を育てていくことが顧客提供価値の最大化につながると考えを改めました。

また、事業活動を通じて、年間約2,000社との接点を持ち、多くの経営者に「人を大切にする経営」をお伝えできる立場にあることに気づきました。弊社の人を大切にする経営をさらに推し進め、人財塾での学びや自社の取り組みをご縁ある企業様にお伝えすることで、弊社理念である「縁があった企業や人々を幸せにする」という理念実現にもつながると感じました。

一年間学び終えた後で、一社でも多く、人を大切にする経営に取り組んでいただくことが、この国の未来を明るくするものとより強く確信いたしました。今後もご縁いただく方々の幸せを願い、微力ながら、人を大切にする経営を世に広めて参ります。

人財塾第5期生 株式会社テクノア 代表取締役 山﨑耕治

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