最近考えたこと

経営人財塾第5期生の小武祐一です。

人財塾を卒業し半年が経過しました。

経営塾で学んでいた頃は毎月の講義や課題をこなすことで、人を大切にする経営を実践する企業の情報に触れ、常にその考えを意識することができました。卒業後は日々の業務に忙殺され、意識も薄くなりがちになっていると感じています。

そのような中で、9月9、10日に開催された全国大会の「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞受賞企業の講演は、改めて様々な学びを与えていただきました。

人を大切にする経営としてその福利厚生制度、社内の風土醸成、人財育成の取り組み等にたいへん刺激を受けました。

素晴らしい経営者の方々のお話から感じたのは、受賞企業に共通するのは経営者自らの志が会社理念と繋がり、社員もその志が共有され理念が行動に浸透しているということです。

どのお話も伺っているととても清々しい気持ちとなりました。

それに比べ、最近の新聞・テレビにおける不祥事企業の報道に触れると、組織のリーダーのあり方について考えさせられるものがあります。不祥事を起こしたどの会社も素晴らしい経営理念を掲げていますが、ただの飾りの理念と言わざるを得ません。

リーダーの意識は理念に反し、その意識が全てのメンバーに反映することで組織の方向がおかしくなっています。

松下幸之助氏は著書「指導者の条件」の中で「結局一つの団体、組織の運営がうまくいくか行かないかは、ある意味ではその指導者一人にかかっていると言えましょう。」と述べています。

リーダーは真剣に志を立て、常に自己研鑽し、その志を共有する人づくりを行うことが必要です。

リーダーの心がけの良し悪しが組織の行動を左右するのです。

また、現在はリーダーだけでなく自らの人生や仕事の意義を考える人が少なくなっているのではないかと感じます。

ワークライフバランス等の言葉についても、ライフに重きが置かれ、仕事を通じて志や自己の成長を実現するという視点が希薄化しています。

自らの人生についての志を立てた時、その志は「世のため、人のため」である必要があります。

『世のため、人のために、自分は人生で何をなすのか?・・・』このような考え方を経営者も社員も持つことにより、人生も会社も世の中もより良いものになっていくのではないでしょうか。

人財塾5期生 大興電子通信株式会社 総務人事部 小武 祐一

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