3社に共通する点、縦糸と横糸の優しさ(徳)と才の強くしなやかな織物と言って良いだろう。

台風で延期された、岡山県倉敷市の「萩原工業」さんと「倉敷帆布(丸進工業)」さんと岡山市の「セリオ」さんを訪問した。

先月と今月と法政大学大学院 坂本 光司ゼミの夏合宿で、長野県、福島県、北海道、等、素晴らしい企業を訪問したが、

「萩原工業」さんの人に優しい独特の空気感は凄かった。
萩原会長、31歳の時に創業者・お父さんを亡くし、社長に就任し倒産の危機を味わい突破している。
凄いのは60歳の番頭さんが亡くなった創業者の奥さん等から会社にとどまるように言われるが、断り、若社長(萩原 邦章現会長)お前で大丈夫だと会社を去ったことだ。

会長、血縁関係のない浅野社長を指名した。会長が創った理念を最も継げるからという理由だ。

やはり、上場企業で福島県いわき市の「マルト」さんの安島社長の鋭い戦略を彷彿させる。
萩原会長、競合との違いは感性、ヒラメキの差、僅かだが日々積み重ねると大差を生むと坂本教授は言う。

独特の空気感は、会長の撤退する見極めが社員まで徹底して、目先の利益を追わず、儲かってもいても長い目では撤退する潔さから来ると思った。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の候補企業。撤退する話しは坂本ゼミに入り初めてかもしれない。社員はやりやすい。

「倉敷帆布」さん、多くの同業者が撤退しているが、伝統の技を伝承している。
伝統産業、多くが撤退しているが、残すのは社員の雇用を維持するために色々な知恵が出てくることが共通点かもしれない。

素敵なお店。「セリオ」さんの25周年に配ったバックをいただいた。
ネットでも倉敷の伝統を注文することができる。

「セリオ」さん、3年前に壱岐社長とお会いした時は、口は悪いが心はあたたかいと言っていたが、それ以降は、言葉は綺麗だ。
壱岐社長の優しさが社員に通じ、社員からのお返しがあり、言葉が綺麗になったと推察した。

坂本教授等は四国へ向かい、私は数日後に華燭の典を挙げる社長秘書の「長原 瞳」さんの岡山駅まで送っていただいた。
土産でお薦めは「シャインマスカット」、我が家の仏壇の供え妻と私の口に入った。
美味しい。

やはり社長室の「難波 浩予」さん、愛知県犬山市の出身と言う。
観光地で芳しくなかったが、数年前から、女子がインスタグラム映えで火をつけている。
「壱岐」社長、社員に火を点けて続けている。
今月、北海道合宿に行った時に、壱岐社長、単身赴任者に手土産を贈っていた。
「セリオ」さん、ブラック企業だったが、壱岐社長が苦しい決断をしながら、人に優しい企業に変身中だ。
やはり、企業はトップ次第。

3年半、坂本先生と一緒に企業視察をしているが、初めて遅刻をした。
朝4時に起き、前日、用意した坂本ゼミブロ、4つをアップして30日が締め切りの理念の執筆を集中して行い、気づいた時は地下鉄に乗っていなければいけない時刻だった。
最初は慌てていたが、慌ててもしょうがない。
岡山でこだまに乗り換え、新倉敷からタクシーで15分と萩原工業さんのHPにありその通りだった。
タクシーの運転手さんに聞くと、同社は誰でも知っているが、何を作っているか分からないと言った。
こだまが1時間に1本しか停車しない駅で最悪と言っていた。
同社のHPを見て欲しい。

3社に共通する点、縦糸と横糸の優しさ(徳)と才の強くしなやかな織物と言って良いだろう。

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