追跡 東大研究不正~ゆらぐ科学立国ニッポン~

再放送、12月28日(木)午前1時00分~1時49分(27日深夜)  NHKスペシャル

追跡 東大研究不正~ゆらぐ科学立国ニッポン~

迫力があった。
東大だから不正するプレッシャーかもしれない。
不正が起こる原因、背景も分かる。
1年前、社会人大学院で論文を出したので身近に感じた。

なんで2番でダメなんですか。
馬鹿女性議員の一言で、NO.1になる予算を増やせない現状もあると見た。

一流の大学院を卒業して研究員になっても正社員になれない人も多い。
研究員になれない人も多い。
将来と言うよりすでに世界に遅れる結果を招いている。

教授や行政、一般企業の研究員も2~3年毎に論文、レポートを出さないと首になるプレッシャーがあると思う。
大学院で最初に取り組んだテーマは合計特殊出生率を2.1にする。
先行研究を500枚出力したが、結果をまとめたもので、2.1にするという創造的破壊の論文は皆無だった。

番組のHPから。

日本の科学研究をリードする東京大学が、データをねつ造するなどの研究不正で揺れている。
今年8月、分子細胞生物学研究所(分生研)の渡邊嘉典教授の研究室が発表した5本の論文で不正が認定された。
2006年と2014年にも、当時の工学部教授の研究室で不正の疑いによる処分、分生研教授の研究室で論文の不正認定と、不適切な研究が相次いでいる。

一体、何が起きているのか100人をこえる関係者を取材。
浮かび上がってきたのは、激化する国際競争の中で変容してきた科学研究費の配分を巡って、翻弄される科学者の姿。
そして、科学技術立国を掲げ、研究成果を国の発展につなげようという施策が、皮肉にも、科学を停滞させかねないという現実。
今、ノーベル賞受賞者も危機感を募らせ、自ら、模索を始めている。
日本の科学が直面している課題は何なのか。研究不正の報告書をひもとき、独自に入手した資料と、当事者たちのインタビューから迫る。

放送を終えて
 2016年8月にNHK、東京大学などに届いた「告発文」が取材のきっかけでした。
およそ1年におよぶ調査の結果、東大は告発された論文に不正があったと発表しました。

研究室内部で何が起きていたのか?大学の発表資料からは知ることができない真相にせまるため関係者の証言を集め、過去に東大で起きた他の不正(疑惑を含む)についても、貴重な証言を得ることができました。
それぞれのケースは複雑な事情が関わっています。
しかし、そこに通底していると取材から感じたのは、科学研究費を巡る競争の激化です。

わかりやすい成果を求められる環境で、教授も若手研究者も想像を上回る重いプレッシャーと戦っているケースが非常に多いのです。
誰も不正をしようと思って科学者をめざしたわけではないにもかかわらず、道を踏み外してしまいかねない環境があることは、広く知られてはいない、重い課題です。
ただ「競争」を否定することはできません。
明確な解決策がなかなか見いだせない中、大隅博士、シェックマン博士という二人のノーベル賞受賞者へのインタビューから得られた「なんとか状況を改善させよう」という思いと取り組みが、番組のメッセージとなったと思っております。

ディレクター 片山宏昭  高橋裕太

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です