おかげさま
高橋です。
昨日、第ニ子が生まれました。
元気な元気な女の子です。
そういえば、僕が敬愛してやまない中山康雄先生から
「あたりまえの反対の言葉がありがとうだよ」と
教わったことを思いだしました。
家族がどんどん賑やかになっていきます。
話は全然変わりますが、
今、マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』という
本を読んでいます。
帯に、これがハーバード大学史上最多の履修者数を誇る名講義と
書かれていて思わず書店で手にとった本です。
まだ読み始めたばかりだけど、
最初のほうに出てくる「幸福」、「自由」、「美徳」に
関する問題は、正義にも関わってくる問題で、
社会はいかに組み立てられるべきか、というテーマ
につながっていて、とても面白い。
僕が気になったところをざっくり本の中から引っ張り出してみると
アリストテレスは、
正義とは人びとにふさわしいものを与えることだと教えている。
カントやロールズは、われわれの権利を規定する正義の原則は、
美徳(すなわち最善の生き方)についてのいかなる特定の考え方をも
土台とすべきではないという。公正な社会とは、各人が良き生き方に
関するみずからの考え方を選ぶ自由を尊重するものなのだ。
と書かれている。
ここから僕は、自分の思考に思いをはせてみる。
企業にとっての正義とはなにか?
この言葉の意味をどう定義し、理解するか。
そもそも論として考えれば、これが企業リーダーの役目である。
そうすると、企業リーダーに求められる要件とは何か?
いいかえると、リーダーシップをどう理解するか、ということである。
これが企業経営において、僕がもっとも重要だと思っていること。
これは、先天的な資質か、それとも後天的に伸ばすことができるものか。
僕は、後天的に伸ばすことができるものだと思っている。
じゃあ、どうやって伸ばしていけばいいのか?
これを教えてくれる人がいれば、僕も
『12年間の暗黒時代』を経験することもかなったんだけど。
問題が多すぎるとどこから手をつけていいか普通は
わからないしね。
僕も困っていたということは、僕と同じように困っている人が
今もきっときるはずで・・・。
だから、僕は、リーダーシップ論に着目している。
ちなみに、ドラッカーは、リーダーシップに関して、
このように述べている。
リーダーシップとは仕事である。
「リーダーシップとは人を惹きつけることではない。
そのようなものは煽動的資質にすぎない。
人に影響を与えることでもない。
そのようなものはセールスマンシップにすぎない。」
「リーダーシップとは、人の視線を高め、成果の基準を上げ、
通常の制約を超えさせるものである」
この言葉は、10年前にも読んでいるけど、
そのときと今では、言葉を奥から見えてくる景色が違うのです。
マキアヴェリの『君主論』もいろんな意味で読んどく
いいかも・・・。
人(経営者)の心が何に囚われているのか、
そこを見て、適切なアドバイスをしてあげると
ビジネスは結構いい方向に向き始めるんだけどね。
このアドバイス業務が会社での僕の仕事。
僕は、今、結構仙人みたいな生活をしていて、
自分が苦手だと思うところには、極力いかないようにしているんだけど
それでも、自分の結界を破ってたまにはいってくるものがある。
この世は、善と悪が入り混じっているんだろうなぁ。
僕が一番恐れているものは、偽善。
僕が一番好きなものは、陰徳。
一番好きな言葉は、秘すれば花。
知の鉄人、吉本隆明さんが宮澤賢治の言葉をこのように引用している。
「ほんとうの考えと嘘の考えを分けることができれば
その実験の方法さえ決まれば」
比叡山の高僧、酒井先生も
「今の時代、ニセモノが世を謳歌し、本物は表に出てこれない(こない)」という
ようなことを先日お話してくれた。
ソーシャルメディアが発達したから、マーケティングが上手い会社は
そこを上手くついてくる。
正しいものを見分ける目が必要なんだけど、
実際のところそれは主観に左右されることが多く
本当に正しいことって、何なんだろう?
そこでこの本。
僕には、わからないことだらけ。
マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』に
書かれている「正義」って何なんだろう。
この本は、フォトリーディングではなくて、
熟読します。
でも、大事なことは、本を読んで満足&理解だけでは
駄目なんだよね~。
自分独自のフィルターを持たないと。
偏りすぎるのも困りものだけどね。
書き出したら止まらなくなってきてしまいました。
長くなりすぎちゃったので、この辺で、
おしまい。
そうそう、
立石さん、リーダーシップ研究会、立石さんが
世界のリーダーになれるように大事に育てていきましょうね!(笑)
世界のリーダーは早々と研究会を格下げしてほしいという要望を出していました。
さ,さすが世界のリーダーですな…