プラプラとパラパラの効用

法政大学の図書館は充実していて、授業の前などに目的もなくプラプラします。

『賃金事情』や『会計』など普段なら手にすることのない雑誌にもパラパラと目を通してみます。

渋いな~と思いながら歩いていると、創刊80周年の『科学』(岩波書店)という雑誌(これもまた渋い!)が目に留まりました。

『科学』の2011年6月号は、ブータンの特集をやっていて、京都大学の先生が自分の専門分野の観点からブータンの論評をしていたので、読み入ってしまいました。

興味深い記事ばかりでしたが、

幸福の絶対値を測定する試みとして、人体の電気信号や人間の神経伝達物質(ドーパミンやβエンドロフィン)の体液中の濃度の測定により、幸福度を測定するアプローチが進んでいること。

ブータン人は、幸福は、利己主義によってでもなく、かといって全体主義(自己犠牲)によってでもなく、周囲との関係性(つながり)によってのみ得られると考えていること。人と人のつながり、人と自然のつながり、および世代間のつながりを大切にしている。これは、仏教哲学の「縁起」や「輪廻」といった考えがヒントになっている。

の2つの内容は、私にとってインパクトがありました。

まだまだ勉強不足ですが、仕事もしなければなりませんし、とりあえず、今日も前へ前へ、すいすいと。

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