ブー流ブーム

坂本研究室では『日本でいちばん幸せな県民』を出版し、日本で幸福な都道府県のランキングを発表し、いろいろなニュースで取り上げられるなど、大きな反響を呼びました。

先日、世界でいちばん幸福な国に選ばれたブータンから、ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃が来日されました。

ブータンの人口7は0万人、GDPはわずか1000億円。1人あたりGDPは14万円に過ぎない小国が世界でいちばん幸福な国に選ばれて注目を集めていましたが、やはり縁遠い遠くの国というイメージがありました。

今回のブータン国王夫妻の来日は、多くの日本人にブータンを身近な存在にしてくれたのではないかと思います。

10歳も年下の王妃はめちゃめちゃ美人で、和服も超似合う素敵な方で、みんなの注目が集まるのも納得です。

国王はイケメンという声も聞こえますが、どう見てもアントニオ猪木にしか見えないという意見も少なくありません。

国王が17歳の時に、当時7歳だった王妃と結婚の約束をしたらしい。しかも、実は7歳だった王妃から逆プロポーズだったとか。

国王夫妻の滞在期間中は、話題に事欠きませんでした。。

しかし、そんな下世話な話題よりも、東日本大震災で被災した福島県の相馬市を夫妻で訪れて、ブータンから帯同したお坊さん達と、震災で亡くなられた方々に祈りを捧げる姿には心が打たれました。

福島第1原発の事故が収束をしない中でも福島県を訪れて、被災地の学校を訪れるなど、被災者への慰問も精力的に行なっていただいて、ありがたい限りです。

ブータンは、震災発生から1週間後には、100万ドルの寄付金を贈ってくれました。GDP1000億円の100万ドル(8,000万円は、日本のGDP500兆円に換算すれば4,000億円に相当します。

ブータンの国王や国民がこれほどのことをなぜしてくれるのかとう理由は、ブータン国王が来日するまで知らなかったのですが、ブータンは世界でも有数の親日国家だからなのでした。

そして何よりも、ブータン国王が国会で行った演説は感動的な素晴らしい演説でした。

ブータン国王夫妻の来日を機に、超親日で世界でいちばん幸福な国・ブータンへ行ってみたくなりました。

『ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。』

『大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。』

『ブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。』

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「ブー流ブーム」への1件のフィードバック

  1. ブータン国王が小学生に話された竜のお話はとても心にしみるものでしたね。
    ブータンが親日なのは、日本(の政治家)が何かしたわけではなく、ブータンで農業の発展に尽力した民間人・西岡京治さんがいたからだそうです。
    「世界でいちばん大切にしたい日本人」(?)と思われたいたいものですね(^^