「お宅は儲かっているから、人に優しい経営ができるのではないですか?」
「お宅は儲かっているから、人に優しい経営ができるのではないですか?」
26日に浜松市で開催された静岡県中小企業経営革新フォーラム21のセリオの壹岐会長の講演は圧巻だった。人を大切にする経営とまだ多くの企業が正しいと思っている業績第一主義経営の違いを「自由セルプサイクル」と「ネバナラナイサイクル」とも説明した。
最後に坂本先生から下記の話をされた。私のブログから掲載する。この時の楼会長の回答は凄かった。私の2018年3月26日の人を大切にする経営ブログから再掲する。
「お宅は儲かっているから、人に優しい経営ができるのではないですか?」
「利益が出ないと人本(人間本意)経営はできないのではないですか?」
法政大学大学院 坂本 光司ゼミの中国からの留学生からも学ばせていただいた。
もう卒業した「王 玲」さんの友達から紹介された出身地の双童(そうどう)日用品(ストロー)有限会社、素晴らしい会社だった。
この時の通訳は、沈さん、前回の2年前の視察時と楼会長が人を大切にする経営学会の全国大会での講演、楼会長が坂本教授宅に訪問した際にも通訳している。
壱岐社長が「この場にいる人は回答を知っているが」と前置きをして質問したのに対して沈さんが「質問は?」と迫り、出た言葉が冒頭の質問だ。
「お宅は儲かっているから、人に優しい経営ができるのではないですか?」
「利益が出ないと人本(人間本意)経営はできないのではないですか?」
人に優しい経営をしている経営者や法政大学大学院 坂本 教授によく質問をされる問いだ。
「逆だ。
社員を大切にしているから利益が出ている。ストローという産業は儲けにくい。
でも、ストロー産業に進出することはそんなに難しくない。
中国では、数千社のストロー会社があるが、双童だけが儲けている。
それは社員を大切にしているから。
私自身がお金を儲けているのではなく、社員さんみんなが儲けたお金です。
感情だけの経営(人に優しくするだけ)だけではダメで、厳しさも必要だ。
厳しさは高品質等に出てくる。
感情だけの経営はやらない方が良い。
社員とトップ・企業の双方向でのお互いの気持ちを理解していることが大切だ。
坂本教授、楼会長の言う通りたが、日本の経営者はなかなかやろうとしない。
人に優しい経営をやらないで儲けとかシェアを追うと儲けないし会社がやがて滅びることもある。
楼会長の強い信念で社員を大切にしたからという答えは背中が震えた。
2006年に非価格競争に舵を切っているが、2012年には幹部社員が多くの部下社員を連れて退職したようだ。その時の経験も生かしている。
また、壹岐会長が単身赴任の社員の小学生のお嬢さんの手紙は坂本先生の「人を大切にする経営学講義」に掲載されている。坂本先生も福井に単身赴任されたが毎週自宅には帰っていた。私も愛知県に住んでいるが社長から東京本社への転勤の話があったが単身赴任になりますと回答したら中止になった。同期入社の有望な社員が心筋梗塞で亡くなったことも社長の脳裏にあったと思う。
坂本光司先生の「人を大切にする経営学講義」は
アマゾンでは定価1900円だか、リアル本は4680円で残り1冊となっている。完売し絶版か。浜松で私が坂本先生の最終講義だと説明したが誤りで訂正させていただきます。
「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎
私のFacebookの友達は5000人いて毎日誕生日には誕生日おめでとうございますとメッセージを贈っているが人に優しい経営をしていきますと返信をいただくことが多くなっている。
新型コロナ禍、家族と一緒に過ごす時間が1日4時間増えたと言う報道もある。家族を大切にしたい。
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