No203 記憶に残るお話 二宮尊徳

法政大学大学院在籍時、坂本先生の授業において大変多く学ばせていただきました。配布いただいた資料の中から、二宮尊徳(通称・金次郎)の言葉は今も大切な学びとなっています。

「遠きをはかる者は富み

  近きをはかる者は貧す

  それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。

  まして春まきて秋実る物においてをや。

  故に富有なり。

  近きをはかる者は

  春植えて秋実る物をも尚(なお)遠しとして植えず

  唯(ただ)眼前の利に迷うてまかずして取り

  植えずして刈り取る事のみ眼につく。

  故に貧窮す。」

二宮尊徳は江戸時代の1787年(天明7年)現在の神奈川県小田原市に百姓家の長男として生まれ、洪水の大被害にあったり、13才の時に父が病死、15才で母が亡くなるなど、厳しい幼少期を過ごしています。

二宮尊徳の生涯は、生きるための知恵や工夫の才能を自ら磨き続けたように思います。

この言葉は、経営だけでなく人生そのものに感じます。

*補足* この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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