(一社)全国リフォーム合同会議入会
さくら住宅の二宮生憲会長が代表を務められ、坂本光司先生が顧問を務められている(一社)全国リフォーム合同会議 【以下:合同会議】に入会させていただき、第29回会議に参加して参りました。
弊社は足場工事を生業とする職人企業であり、元請としてリフォーム工事に携わる事は有りませんが合同会議の『リフォーム業界の底上げの為に ・ 関係する人々の幸せの為に活動する』と言うスローガンに共感を覚え入会を決めました。何故ならば、『関係する人々の幸せの為』と言う部分に、建設職人【以下:職人】をイメージしたからです。
リフォーム業界に限らず建設業全体において、下請けとして専門工事に携わる職人の存在は絶対に欠かせません。しかしながら、労働環境に於いても雇用環境に於いても職人の立場は決して優良であるとは言えません。その原因の大部分は職人及び職人企業に有ると私は考えています。
下請として元請である建設業者の、お客様に対する想いや物件に対する想いを十分にくみ取り、元請に貢献していく意思を強く抱いているのか。貢献するために、安全・品質・マナー等の向上において能動的に技術や知識の習得に努めているのか。
また、複数の職人を抱えている職人企業の代表者であるならば、従業者である職人の雇用環境・労働環境の改善に必死になって取り組んでいるのか。
現実には、元請の要望に対して、不平や不満を溢しながら『仕事をやってやってる』と公言する職人は少なくありません。また、社会保険加入逃れや残業代支払い逃れ等のために、実態は雇用関係にある職人(特に若者)を一人親方(独立事業主)として偽装契約している職人企業も少なくありません。
どの様な商売でも、従業員満足・顧客満足の最大化に注力する事で成長をしていきます。
職人及び職人企業がその地位の低下を実感しているのであれば、誰のせいでもなく自らが従業員満足・顧客満足の最大化への努力を怠ってきた結果ではないのでしょうか。
職人業界に携わる人々が幸せになる為には、自らが勇気をもって変革していくしかありません。
そしてその勇気を後押しするのは、五方良しの正しい経営を実践する理解ある元請業者の存在です。
合同会議では会員企業同志が、お客様にとって安心・安全・信頼出来るリフォーム会社、リフォーム業界を創るために『経営のやり方ではなく、企業の在り方』について熱い討論を交わします。
合同会議に参画するような志を持ったリフォーム会社・建設会社と、変革を恐れない職人がタックを組んだとき、その関係は下請・元請では無くベストパートナーと呼ばれるように成るかもしれません。
微力ながら、そんな未来を創るためにも(一社)全国リフォーム合同会議において、私なりの意見を述べ行動していきたいと思います。
人本経営プログラム(EMBA)4期生 向陽信和株式会社 代表取締役 古澤一晃
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