No248 過去の受賞企業から ~第12回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より②~
今週は第12回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業28社の中から印象に残った株式会社障碍社さんのホームページをご紹介致します。
株式会社障碍社さん(東京都町田市)のホームページトップにはこのように書かれています。
“企業が障害者を雇用するのではなく障害者が企業を創り、障害者が中心となり企業を発展させている会社です”
●現在の事業はこの5つ
【重度訪問介護・居宅介護事業 パーソナルアシスタント】
【資格講習事業 つばめ】
【相談支援事業 ビバモス】
【就労継続支援B型事業 roots】
【福祉用具事業所 IRS】
●沿革
沿革の記載からいくつか主なものを挙げてみました。
2005年 有限会社パーソナルアシスタント町田を設立、開始当初はユーザー・スタッフ5名、ヘルパー・スタッフ26名
2006年 初年度決算 売上高約6,000万円
2009年 常勤者に退職金制度(中小企業退職金共済)と子育て支援手当を開始
2011年 「三者は対等」の考えが入った三角形の理念図が完成、ペーパレス化を図り給与明細の電子化を実施
2012年 従業員100名を超える、相模原市に重度訪問介護専門の事業所;パーソナルアシスタント相模原を開設
2014年 横浜市緑区中山にパーソナルアシスタント横浜を開設
2016年 八王子市寺町にパーソナルアシスタント八王子を開設
2017年 無記名アンケート結果に基づきLGBT配慮のための調査を開始
2018年 キャッシュレス運営とVPNの導入により事務の効率化を強化
2019年 特定相談支援事業所「ビバモス」開設
2020年 勤続10年以上のスタッフに永年勤続従業員表彰を開始、第1版 経営計画書配布
2021年 2020年度決算約8億円、就労継続支援B型事業所「roots」開設、「株式会社 障碍社」に社名変更
2021年8月では従業員は251名になっています。
同社が働く仲間を大切にし社内改善を続ける歩みが、結果として“選ばれる存在”になっていることがホームページから伝わってきます。そして結果として売上が順調に伸びているのだと思います。
●採用案内
「人事ポリシー」では求める人材、育成の考え方、評価基準を公表しています。
「2021年度無記名アンケート集計結果」では52ページに及ぶ社内アンケートを公表しています。
更に「福利厚生」では就業規則や各種ガイドラインなどの書類が整備され、スタッフオンリーとはなっていますが公表されています。
このようなオープンな姿勢が、働きやすさや居心地の良さにつながっているのだと感じました。
●最後に
“企業が障害者を雇用するのではなく障害者が企業を創り、障害者が中心となり企業を発展させている会社です”
この言葉は今までの企業の姿や固定観念を変えるものだと感じます。
今までの当たり前を変える株式会社障碍社さんは、まさにパイオニアであり新しい企業だと感じます。
***補足***
この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)
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