人を大切にする経営人財塾は11月に入り1年間のコースもいよいよ佳境を迎えて参ります。これまで各講師の先生方からの人を大切にする経営実践講和、実際に会社に訪問してのフィールドワーク、年間を通して全員でテーマを決めて調査研究を行い本にまとめる全体研究など盛りだくさんでカリキュラムが進んできます。そして、その中でも1年の集大成と呼べる取り組みが自社の課題や今後のリーダーとしての実践計画をまとめる「プロジェクト研究」になります。

各塾生が自社の課題や新規事業についてこれまでの学びから自分に照らし合わせて検討を重ねて報告書としてまとめていきます。大学院であれば修士論文に該当する取り組みとなりますが、この塾では理論よりも今後の経営者、経営幹部として活かすことができる実践的テーマかつ内容になるようにプログラムが組まれております。働きながら学ばれている皆様ですから当然、大変な思いをされて業界分析や市場調査、社内のヒアリング、アンケートなどを行っていきます。これからの人生に活かしていただくため、必要に応じて日本でいちばん大切にしたい会社大賞を受賞された企業に訪問し、インタビューすることもあります。日本に数多くのビジネススクールがありますが中小企業経営に特化、かつ現役の優良企業の経営者から生きた教えをいただくことができるスクールはここだけと言える理由です。

年末年始返上で考え抜かれた研究発表は審査委員の経営者の皆様もうなるほどの内容となり毎年多くの感動を生み出すこととなります。派遣された企業の経営者から見ればプロジェクト研究は1年で人はこれほど成長できるのかという大きな証となります。

（人を大切にする経営学会　事務局次長　水沼　啓幸）