経営者の資質
人を大切にする経営学用語事典では、経営者の資質として、「経営者の資質として大切なことは、他者からの意見に耳を傾け、過ちがあれば認めて反省し、周囲に誤ることができるかどうかである。社員の信頼や尊敬に値する人間となるために、自己省察を通じて成長し続ける人物こそ、真の経営者として資質を開花できるのである。」とあります。
「謙虚さ」が一番大切な素養であることは、人を大切にする経営学会の理事の皆さまや、一番大切にしたい会社大賞の受賞企業の経営者にお会いすると、正にそのとおり!と思います。
そして優れた経営者の方を見ていると、この謙虚さに加えて、3つの資質をお持ちなのだと実感します。
1つ目は、悩み続ける力があることです。どれほどいい会社になっても、課題は絶え間なくやってきます。これらの悩ましい課題に正面から向き合いながら、必死に悩む力を持っていると思うのです。
2つ目は、決断力です。いつまでも悩んでいては、先に進めません。ある時には、大胆に決断をしなければなりません。用語事典の「経営者の仕事」の中に、決断、「何をやり、やらないか」「いつやるのか」の決断がをすること、という記載があります。
3つ目は、責任をとる、ということです。坂本先生は、よく「経営者は、経営者という仕事をする社員のことである。」とおっしゃっています。その一番の仕事が、責任をとる、ということなのだと思います。
謙虚さ、悩み続ける力、決断力、責任をとる姿勢をいつも実践しているのが、私が尊敬する経営者のあり方です。
(学会 法務部会 常任理事 弁護士山田勝彦)
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