朝礼伝説

本日は沖縄教育出版さんで朝礼に参加しています。
朝礼に関するトピックをお伝えします。

プレジデントロイターに注目すべきいくつかの記事が出ていました。

★朝礼で業績が回復した和菓子メーカー

2009年 12月 26日の記事では和菓子メーカー「つきじちとせ」
が紹介されています。
この会社では1年365日、従業員同士がお互いを「ほめる」朝礼
を行っています。
同社は自己破産し、その後、全国に菓子メーカーの子会社を
持つ寿スピリッツが経営権を継承、再建を果たしています。

つきじちとせが「ほめる」朝礼を導入したのは2003年のことだそうです。
寿スピリッツ社長の河越誠剛氏(つきじちとせ社長を兼務)は
仕事の訓話を集めたオリジナル手帳を傘下の全従業員に配布し、
朝礼で活用しているのだそうですが、つきじちとせの城内正行
常務は「手帳の読み上げを始めてから社員の参加意識が
高まりました」といいます。

‘ほめる’という行為は非常に高い能力が要求されます。
何故なら本当に相手のことに関心を持っていないと出来ないからです。
さらに傾聴と受容が出来て心に余裕がある状態でないとなりません。
またタイミングよく「素晴らしい」といった言葉か出てくるためには素直に物事を
感じられる感性が必要になります。

「つきじちとせ」では、話すほうも聞くほうも事前に勉強するようになり、仕事に
対する姿勢が真剣になり売り上げがアップしていったということです。

★ユニクロでもやはり朝礼がキーポイント

もうひとつ注目すべき事例が2010年 1月 09日、2010年 1月 23日に
紹介されています。それはファーストリテイリング傘下でユニクロより
安い価格の商品を販売するg.u.での取り組みです。

同社は不況が続く今、着実に業績を伸ばしています。
各店舗で行われている朝礼はユニクロのそれとほぼ同じだそうです。
(1)開店前に短時間で行う
(2)参加意識を高める工夫がある
(3)必ず接客用語を大声で唱和する
というのが特徴ということです。

西葛西店の中沢賢一店長によると一方的に連絡事項を伝えるのではなく、
必ず全員が何かひとこと話す機会を設けているということです。

「前日達成した実績の数字を共有する、連絡事項を伝達する、ファースト
リテイリングウェイの唱和、販売6大用語の唱和。どれも大切ですが、
しいていえば、いらっしゃいませ、かしこまりましたといった販売6大用語を
唱和することが基本中の基本です。開店前に大声で唱和することで
販売員はお客様を迎える心の準備ができるのです」

販売6大用語は上記のほかに、少々お待ちくださいませ、大変お待たせ
いたしました、ありがとうございます、どうぞまたお越しくださいの4つだそうです。

ユニクロと言えば本ブログの読者であれば、日本でいちばん障害者雇用率
が高い大企業であることをご存知だと思いますが、g.u.でも各店舗に
最低ひとりは障害者を雇用しています。

西葛西店の中沢店長は障害者の社員を特別扱いすることなく、
ごく普通に仕事を担当させているそうです。
仕事だけでなく、朝礼においても障害者の従業員に販売6大用語を
唱和するリード役をまかせていたということです。
参加のさせ方が実に自然だと記者は感想を語っています。

「理念経営」と「朝礼」と「障がい者」
沖縄教育出版とそっくりですね。

(月曜担当;小林秀司)

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