はじめてのセリエA

イタリア担当の高澤です。

今回の旅行で挙げていた目的の一つに,セリエA観戦があったのでローマの試合を観に行ってきた。

ローマのテルミニ駅からスタジアムまでは910番という直通バスが出ていて,それに乗り込む。

車内は試合を観に行く人たちで満員だった。その人たちに続いて降りて,5分くらい歩くとスタジアムが目の前に開けてくる。

今回はチケットも現地で買うつもりだったのだけど,肝心の売り場がわからない。入場口にはダフ屋がごろごろしており,お世話になりたくなかったけどしつこく話しかけてくるので応対することにした。

「チケット,80ユーロ,一枚」(これは定価だった)
「ノ」
「ハウマッチ,二人,値段?」(と電卓を渡される)

僕は話を切り上げたかったので「50」と入力する。

…ダフ屋の表情が変わる。

「一枚だよな?」
「ノ,二人」

「さっきも言ったけど,これ定価で一人80ユーロなんだぞそれがお前は二人で50ユーロなどとタワゴトいいやがってこのジャポネーゼが」(コーフンしてイタリア語になったのであくまでも想像)

…とまあ捨てゼリフを吐いてダフ屋が帰ろうとするので放っておくと,どこかに電話をして確認をしてからまた追いかけてきた。

どうやら試合が始まるので,もう言い値でいいみたいだ。

…かわいそうだったから,60ユーロ渡してあげたけどがっかりしてどこかに行ってしまった。

こんな儲からないダフ屋って初めて見た。イタリア人らしくて面白いけどね。

さて,肝心の試合の方はホームのASローマがシエナを終了間際に得点を決めて2-1で下した。

…とにかくサポーターがうるさくて大変だった。これに比べれば浦和のサポーターなんてカワイイものだ。

後ろに座っていたオヤジはコーフンして前の方に走っていってしまうし,20代くらいの若者(たぶん恋人なし)は,ボールを持つたびに絶叫していた。

スタジアムそのものはとても感じがよく,屋根がついているので雨が降っても問題ない。

しかし本場の熱狂ぶりはすごかった。とにかくみんなよく叫ぶし,身振り手振りで感情を表している。言葉はわからないけど,だいたいどんなことを言っているのかは簡単に想像がつく。

試合よりもローマオヤジたちのリアクションを見ているだけで十分チケット代の元が取れてしまった。わはは。

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