旧 知

野口具秋です。

「加藤登さんから電話ですよ」
「東京に配属になったので電話しますよ」
と連絡があってから11年が過ぎていました。
元気な声は40年以上前、名古屋で製薬メーカーMRと
卸のMSの親しい関係のままでした。
勤務していた地元卸が倒産して
再就職先が中堅漢方薬メーカーでした。

61歳になり、会社から辞めてほしいと肩を叩かれて、
東京にいるのもあと1カ月あまりで、
最後に会いに来てくれたのです。
「老けたね」というので「頭が半分、禿げているじゃないか…」
と心でつぶやく。
初対面から気楽でシビアーなビジネスパーソンで、
嬉しさと懐かしさで大歓迎です。

まだまだ仕事がしたい彼は心が残るようです。
やる気より給料の高い彼を
コストとして考える会社を恨むことなく、
退社日最後まで努力したいと昔から純な男です。
まさかの倒産と東京暮らしは
月に一度は上京してくる奥さんと
関東一円の観光を満喫したそうです。

当時、新進気鋭の営業マンであった私に
沢山の仲間に大きな実績と思い出をくれました。
チリジリバラバラになった彼らの消息を尋ねると
かなりの方は現役で奮闘中。
同窓だった社長や可愛がってくれた営業本部長、
そして担当先で協力してくれたM君、
仲の良かったK君たちが若くしてこの世を去っていました。
時の流れと人生の儚さを思う久しぶりの対面でした。

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