成就しつつある伊那食品工業、塚越寛会長の予言

以前にお伝えしたように原点回帰してトヨタが変わり始めているらしいということを伊那食品工業に視察した折に塚越寛会長からお聴きしていました。→こちら

塚越会長は、2010年10月に幹部3000人が集まるオールトヨタTQM大会でご講演をされています。そして、その後も交流が続いているらしく、塚越会長が50年以上にわたり「いい会社をつくりましょう」と社是を掲げ実践してきた人本主義の理念経営に、トヨタが相当に啓発されてきているというのです。

曰く
「トヨタは変わりつつある。今までみたいなモノづくりでは永続できないことをさすがにトヨタも知っている。」
「たいした会社。ファンになった。」
「トヨタが変われば日本が変わる。」
と絶賛の嵐でした。

トヨタ、上半期販売で世界一奪還 GM抜き2年ぶり
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120726/bsa1207261156003-n1.htm

26日のニュースで報じられました。

早くも結果が伴ってきたようです。

そしてこの記事が目に止まりました。。

なぜトヨタは欧州で“モテモテ”なのか “HV本家”世界標準に挑戦
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120728/bsa1207280806002-n1.htm

トヨタが今、再躍進の原動力となったHVの独自技術を競合であるBMWに供与していくという話と輸出していた小型商用車をPSAと提携して現地生産に変更するという話です。

トヨタが変わったということを感じさせるニュースです。
あきらかに競争優位を利して自分たちだけで勝ち続ける覇道経営とは一線画した取り組みであると感じます。

自分たちだけが勝つのではなく、競合他社も勝つ王道、さらにいえば和道経営を実践しているように映ります。

豊田章男社長は、原点回帰にあたってこう発言しています。

『トヨタ と付き合えば幸せになる、そう感じられるように努力していきたい』

このニュースはまさしく有言実行しているようです。

豊田社長が影響を受けている伊那食品工業塚越寛会長が「いい会社をつくりましょう」という経営理念を実現するために掲げている3つの経営方針があります。

経営方針1 「無理な成長は追わない」
経営方針2 「敵をつくらない」
経営方針3 「成長の種まきを怠らない」

今回のトヨタの経営は、方針2の敵をつくらない経営を意図して実践しているに違いありません。

奪うのではなく、与えていく経営が持続可能性を高めていきます。
なぜなら「必要とされる」という究極の幸せの原則を実現し続けることになるからです。

これからの次世代経営の姿がはっきりと見えてきたのではないでしょうか。
本当に新しい時代の夜明けを感じます。

小林秀司

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です