18歳選挙権でのメッセージ

法政大大学院 坂本光司ゼミ 修士2年 根本幸治

18歳で某大学政治経済学部に進学した我が娘に、国政選挙に参加する感想を聞いてみました。
初めての参政権行使にワクワク期待を膨らましているのか。改革に燃えているのか。
彼女はキョトンとした表情で答えました。「選挙なんて行かないよ。誰に投票して良いかわからない。」
これには、私がビックリしました。
校舎の窓ガラスを割る歌を歌っていた尾崎豊と同世代の私が学生のころは、
大人社会にケンカを仕掛けるのが常識でした。
しかし、親しい学校教職員に確認してみると、娘の考え方が、今の学生の多数派であるとわかります。
「正しい選択が何かわからないのに、無責任なことをして親や社会に迷惑をかけたくない」

今回の法改正で、約240万人の20歳未満有権者が誕生し、これは全有権者の約2%に当たります。
世界でも、18歳以上に選挙権を付与している国は約90%と主流です。
高齢者優遇の政策になりがちな政治において、若い人の民意を反映させるのが目的です。
私は現状の国家予算配分に危機感を抱いています。
日本の国家予算の内訳は、高齢者向けが4割なのに対し、年少者向けは1割しかありません。
年少者への予算付けは投資と同じで就労後に税収となって戻ってくる。
国の多額の借金を背負うのは、これから生まれてくる赤ん坊も含めた若者です。
さらに、若者の投票率が他の世代より顕著に低くなっているのも問題です。
平成26年の衆院選挙の年代別投票率は、60歳代=68%に対し、20歳代=33%でした。
この理由が選挙に対する理解不足と考えた東京都等では、
高校と選挙管理委員会がタッグを組んで選挙出前授業を実施しています。

自分の意見を反映してくれる候補者や政党がない、というのが一番多い声でしょう。
だから投票に行かないのは、当然のように思えます。
しかし、投票行動の放棄をしてはいけないと私は考えます。
棄権は社会から逃げることのように思うのです。逃げても何も解決しない。
それは生活全般でもそうなのではないでしょうか?
進学先、就職先、結婚相手、悩むが実は正解などない。
正解は無いが幸せを決定付ける重要な分岐点です。

だから、学生に伝えたい 。
学校では正解を求められますが、社会では正解不明の行動を求められます。
間違わず、人に迷惑をかけない行動だけが求められているわけではありません。
なにも行動しないことこそ無責任です。自信がなくとも選択・行動できる資質を求めたい。
逆に言えば、間違ってよいのです。わからなくて良い。不安で良い。
自信があるから行動するのではなく、自信がないから行動してみる。
見栄えをよくする必要はなく、今のあるがままでいい。
人の目を気にするのではなく、自分の心に素直に行動してみる。
行動すると正解へ近づく。
どんなに長く生きて勉強し考えてみても、何もわからないままだから。

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