いつも心のなごみを~柏屋さん

 日本三大饅頭の1つ、薄皮饅頭で有名な福島県の柏屋の社長、5代目・本名善兵衛さんのお話を大塚駅前の東京店でうかがいました。

 そもそも薄皮饅頭は、嘉永五年(1852年)、柏屋の初代 本名善兵衛さんが、「病に薬がいるように、健やかな者に心のなごみがいる」との思いから、餡がたっぷりで皮の薄い饅頭を考案して誕生しました。 
 「美味しい饅頭」を提供するではなく「心のなごみ」を提供する、と視座の高い経営理念を考えた初代に感服します。初代は仙台藩の医者の家系から婿入りされました。旅人が、わざわざ奥州街道・郡山宿の薄皮茶屋に遠回りしてでも食べたい饅頭となりました。

      

  現在、柏屋さんのCSRとして、児童詩誌「子供の夢の青い窓」「朝茶会」「萬寿神社」などがあります。写真は「朝茶会」のお一人様セットです。毎月1日の朝6時から8時まで並んだ方に無料で提供しており、毎回数百人の方が食しています。縁側文化を復活させるのも目的の一つだそうです。
 現社長はCSRを意識したことはない、と言っておられました。初代の「心のなごみ」を提供するというDNAは5代目に受け継がれ、自然な発露で地域や子どもの健やかな成長を願う活動を継続しているのです。

 東日本大震災後、数百万を投資して、放射能測定器を購入し毎日検査をしていますが、一度として悪い数値が出たためしがないと、胸を張ってました。どうぞご安心して召し上がってくださいませ。
 
 現社長のあたたかいお人柄から、たっぷりと心のなごみをいただきました。感謝です。
福島の代表的銘菓、柏屋さんの社長取材とあって、両親もとても喜び、親孝行ができました(笑)
M2 本田 佳世子

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