覆面リサーチ ボス潜入

1年前^ – ^

昨日に続き、
NHKBSプレミアムの大きな会社の社長が覆面をして現場を探り、課題を見つける「覆面リサーチ ボス潜入」。
トップに本音を言う社員はほとんどいない。人事権、給与権を持っているからだ。覆面をしてトップが社員の本音を聞き出す番組だ。

45年前に親父が創業した株式会社「ブライダルプロデュース」さん。
210億円の売上高、2106名の社員、そのうち正社員は530名。
年間4000組以上の挙式を挙げる。「オリコン日本顧客満足度ランキング」に於いて、国内部門の1位。
「安定している状況をキープしていると必ず衰退する」。昨年も2か所をオープンしている。

今野竜太社長、45歳、35歳の素敵な奥様がいる。

侵入2週間後、横浜に4人の社員を集合させ課題と解決策を一人一人に応える。
その回答は全社員共通の福利厚生制度等になる。

ボスが予想した問題点は課題と解決策に替わる。
土日が主の結婚式場、社員にしわ寄せがあり社員が休みにくかった。朝早くから夜遅くまでの仕事で社員が疲れるし家族にも迷惑がかかってしまう。
100名以上いる高齢者が直ぐ辞めていた。できる女性社員が結婚・出産で退職してしまう。
この問題と課題は大小に限らずほとんどの企業に共通だ。

78歳の大内さんが社長と似ていると言っていたが社長にビジバシ指導した4人の社員が本物の社長だったと気づき共にびっくりだ。

1.昨日紹介した4人目の社員
山形友香さん、34歳独身、500組以上のウェディングプランナー。
亡くなったおじいさんから会うたびに結婚しろと言われうっとうしくなっていた。でも、この仕事でおじいさんが自分の花嫁姿を見たかったんだと気づき、
故郷の青森には定年退職後のお父さんとお母さんがいる。お父さんお母さんと向き合いたい。花嫁姿を見せたい。
夏冬の休暇とは別に、連続4日間以上の社員と家族が向き合える家族休暇制度がスタートした。
優しい山形さん「他のプランナーにも喜んでもらえる」。

2.昨日の最初の社員
本社ビルにパートでパントリー(洗い場)で働く大内美智子さん、78歳、25年のベテラン。
ボスが気づかなかった、縁の下の力持ち、こんな社員が会社を支えている。
30年以上経過した皿洗い機、時々止まる、メンテナンスが決まった。
社長から「サンクス・シルバー賞」の表彰状を贈る。大内さんにとっては生まれて初めての表彰状、パントリーの社員の励みとなるようにパントリーに飾ると言う。
社長のポケットマネーから金一封を渡したが表彰状だけで嬉しいと大内さんが断った。
会社の福利厚生で金一封の項目を入れておけば良い。
ここ数年、社員の前で目立たない社員を表彰している。
朝一番に出社して社員全員の机を拭く等、支えている女性社員への感謝状だ。

3.昨日の3人目の社員
バンケットディレクター和田雄平さん、26歳入社4年目。
学生アルバイトの教育が素晴らしい、学生が生き生きしていた。朝から夜遅くまで新人とアルバイト学生の指導もあり仕事漬けだった。
横浜の5か所の式場の新人サービスリーダーに任命された。
ご褒美はより高い仕事、地位を挙(上)げることもある。

4.昨日の2人目の社員
長崎のゲストリレーション(案内係)、涼松滋さん、33歳、同社で一位二位を争うスペシャリスト。
新郎新婦の名前、車の種類を丸暗記している。式を挙げた新郎新婦の名前を覚えている。
結婚披露後の参列客が他の会場と一緒にならないように、新郎新婦、親族、ゲストに気をつかう。
結婚して5年間、子供が二人いるが、奥様の花嫁姿を見ていなかった、結婚式を挙げていなかった。

車を降りてからの数10秒間に声をかけるお客様は家族と同じだ等、プロ根性を社長が褒める。
病気になっても休めない現状、担当社員を増員する。社長が労を言葉で感謝した。
この後、社長がサプライズを仕組んだ。長崎から妻と二人の子供を社長が呼んでいた。

奥様(女性)はウエディングドレスに憧れる。5年間我慢してきた。同社の新しいチャペルで結婚式を挙げる。参列者は社員だ。
二人の子供が花束を贈る。感動的だ、涙、涙、涙。

法政大学大学院、坂本光司教授とゼミ生で1年近くかけて「社員とその家族が飛び上がって喜ぶ福利厚生100事例(仮称)を来月3月に出版する。
福利厚生の大切さを事例で知って欲しい。
でも、福利厚生制度が生きるのは社長が聞く耳を持つことが前提になる。
大小に関係なく多くの企業の共通点として参考になると思う。

社員が楽しく仕事をするには、余裕を持った社員数が必要となる。本人の病気、子供が熱を出した。両親の介護等でも社員が安心して働けるためだ。
社員が働きがい、幸せを感じると、自然にやる気や工夫が出てお客様が満足し、リピート、顧客の紹介、単価アップになる好循環になる。

社長は社長という社員の役割、社員は社員の役割、平等だ。
この会社に入って良かった。社長も嬉しい。
でも簡単には行かない。
「安定している状況をキープしていると必ず衰退する」。
今野社長の言うとおり、常に上を目指さないといい会社も悪い会社となる。
企業は法人、個人の名の通り生き物だ。

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