【取引条件改善に関するシンポジウム2017~未来志向型の取引慣行に向けて~】

昨日、2月27日、東京大手町の経団連会館の日経ホールで中小企業庁の主催で【取引条件改善に関するシンポジウム2017~未来志向型の取引慣行に向けて~】が開催された。

600名の定員に1000名の応募があった。当選、ラッキー。

基調講演は、師匠、法政大学大学院、坂本光司教授。【日本でいちばん大切にしたい会社~社外社員、仕入先・協力企業、とその家族を大切にする経営】。
親会社で下請けイジメをしたり、下請けでイジメられている会社や会社員にとっては衝撃が走っただろう。

企業経営の目的・使命とは、
企業にかかわる全ての人々の幸せの追求・実現、
かかわる主な人々とは5人、

社員とその家族、
社外社員とその家族(仕入先・協力企業)、現在顧客と未来顧客、
地域住民とりわけ障がい者等社外的弱者、株主・関係機関。

社外社員とその家族を大切にする経営の指標

1.取引先に一方的なコストダウンをしない

2.流れている仕事を一方的に他社から見積もりをとらない

3.依頼している仕事を一方的に内作・転注しない

4.適正価格で発注する

5.支払いは現金払い

6.支払日は締め後20日以内

7.季節性のある商品でも平準受注に努める

8.取引先へも自社の福利厚生の利活用のチャンスを与える

9.取引先の利益率も自社と概ね同率

10.取引先を育てる十分な努力をしている

11.取引先を同等のパートナー企業として評価・位置づけている

12.取引先満足度調査を定期的に実施している

13.取引先も発注者と同様成長発展している

14.その他仕入先や協力企業が理不尽と感じるような取引を強要しない

15.その他

師匠、今回のレジュメ、かなり細かいところまで指摘している。他の項目と合わせてコピーが必要な場合は、私、知野進一郎のメッセンジャーへコメントを入れてください。

好事例として、新潟市のダイニチ工業さんをあげた。主力商品は寒い時期しか売れないストーブ。私も真夏に見学したが、何か所かの大きな倉庫にストーブが山積みだった。パートナー企業への支払いは月に4回、週払い。他にも教授のレジュメの内容をやっていた。
もし暖冬でストーブが売れない場合や調査をして今冬に人気となる色が売れない場合の社長の決断は、パートナー企業と共に死ぬだった。

中小企業庁と公正取引委員会の説明もあった。HPをチェックして欲しい。

2社の担当者の事例発表があった。共通なのは過去にテーマの違反をした企業。企業、担当者共、プレッシャーだったろう。

理不尽な扱いをされてきた下請け企業がパートナー企業、協力企業と呼ばれるようになって欲しい。

写真は配布された主な資料。
下請けGメンについては昨日の日経の3面(名古屋版)に掲載されている。
主催者の本気さを感じる。

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