今朝、3月3日の東京新聞、中日新聞の社説

経営の目的は、企業にかかわる全ての人々の幸せの追求・実現

業績は経営の結果

今朝、3月3日の東京新聞、中日新聞の社説

要点を的確にまとめていただいた記者に感謝したい。

企業の顕彰 経営の「常識」正しいか

過重な長時間労働や業績を偽る不正会計…。名門といわれた大企業の不祥事が続く中、異彩を放つ企業表彰制度がある。「人」を大切にし、会社に関わる人々の幸せを優先する経営を選ぶのである。

七回目を数える「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞。その受賞者十七件が決まった。

残念ながら現在は株価や業績重視の経営が主流となっている。アベノミクスも経営者寄りの政策を進めてきた。
だが、いくら業績が良くても、成果を求められる社員や家族らが豊かさも幸せも感じられないのであれば意味がない。
業績はあくまでも経営の結果であって目的ではないはずだ。

しかし、不正会計が一昨年発覚した東芝のように業績を目的にし、無理に好業績を追求するから不幸な結末になる。過労死を招くような「人を大切にしない経営」はすぐにも変えなければならない。

賞の基準は厳格すぎるほどである。過去五年以上という長期にわたり、リストラなど人員整理をしていない▽仕入れ先にコストダウンを強制していない▽障害者を法定雇用率以上に雇用▽黒字経営(震災時など一過性の赤字は除く)▽重大な労働災害を起こしていない-というものだ。

この賞が重みを持つのは、「人を大切にする企業」は好不況の波に左右されず業績が良いという事実があるからだ。

今回、最高の経済産業大臣賞に選ばれたのはTOTO(北九州市)で、過去五年間に離職率が実質0%なこと、重度が半数を占める障害者ほぼ全員が正社員、有給休暇取得率や平均年収が高いなど人を大切にするからだ。

厚生労働大臣賞には学校法人・柿の実学園(川崎市)が選ばれた。三十八クラス、千六百人と全国最大規模の園児を受け入れ、重度障害児を優先的に入園させるなど二割が障害児。健常児と同一の環境で保育し、社会的包摂の成果を上げている。

実行委員会特別賞のウェルテクノス(岐阜県大垣市)は障害者雇用を支援するためにできたIT企業。
創業者の服部義典氏は先天的に各臓器が左右逆という難病を持ち、就職に困難を極めた経験から起業した。
自身の給与を十万円に抑え、障害者の働く場と、低すぎる賃金の増加に十年以上も尽くした。
服部氏は昨年十二月、四十五歳の若さで永眠した。

 「正しい経営」が広まれば日本はもっと良くなるはずだ。まずは経営の「常識」を変えねばならない。

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