「日本でいちばん」のランドセルメーカー「協和」⑤質疑応答

・株式会社協和 若松秀夫専務講話⑤(2017年9月22日)
 坂本光司教授『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズ4に掲載のランドセルメーカー、株式会社協和(東京都千代田区)の若松秀夫専務の講話の詳報の5回目は質疑応答。(メモ・研究生/中小企業診断士 神原哲也)
Q 経営理念はどのように作ったものですか。
A 求心力になるのは血か理念か議論しました。私は理念を選びました(創業者ファミリーではありません)。その理念は7年前の創業記念日の1日前に一気に作り上げました。エッセンスは70年近く会社がやってきた不文律を文章にしたもので、社会性については私が書き加えました。文章化すると理念が浸透する、解釈がぶれなくなくなります。
Q障がい者雇用のきっかけ、苦労したこと
 法律ができたのがきっかけですが、障がい者用ランドセルを手がけたことが後押ししています。
 障がい者のための例外を作って行くことが大変でした。物的バリアフリーより精神的バリアフリーにしていくのが大変でした。
 甘やかしているのではないか、とみられるのです。ある背筋に障害を持った方は、ラッシュアワーに電車に乗れないので、遅くきて早く帰るようにしているのですが、健常者にはそれがわからないのです。
Q社内結婚が多い会社はいい会社とされているのですが現状は
A 夫婦で仕事をしている方は3組…・・。最近も育児休暇1年半で戻ってきましたが、協和には結婚して出産する子育て世代が多く、誰かがいつも休んでいる状態。だから助け合って仕事しないと成り立ちません。だから代わりができるようにしています。従業員は全員が正規雇用だと思っています。働き方は色々です。
Q 第3者が保有する株式の買い取りについて
A 創業時に10人ぐらいが株主になっていました、それぞれを時価で買い戻し。2年ぐらいかかりました。会社は社員のため というのなら会社に関係のない人が持っているのはどうか、と考えたのです。もともとお願いして持ってもらったのをこちらの都合で買い取りを申し込んだのですが、株の時価は額面の数倍ですので、お礼はできたのではないかと思います。
Q社員持株会について
A1株の額面は500円。50万円が上限です。数多くの社員に買ってもらいたいので上限を設定しています。現在は3人に1人が参加。参加率が低いのは女性社員。夫がOKしない、などのためです。株式は退職時には返してもらいます。持ち株会規則により理事長は選挙で決めています。
Q事業承継について
A 子供2人は不適格です。そこで後継者候補12人を選抜、研修などをやっています。後、2-3年で後継者を決めます。指名基準は経営理念を守っていける人間かどうか。従業員持株会分の株式評価額は現在2000万円(時価総額2億円相当)。従業員持株会の持分を多くすることで、(株式を保有しなければけない)後継者の負担を軽くしたい。また無借金にして個人保証なしで行けるようにして後継者に会社を渡してあげたい。
~結び~以上 改めて若松専務に感謝したい。ありがとうございました。
若松専務と開閉が簡単な障がい者のランドセル 値段は健常者用と変わらない 

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