心を育くむ食品業、坂東太郎と柏屋さん。

「人を大切にする経営学会東北支部設立講演会」において「ばんどう太郎」の青谷社長の講演の中で、「かあさんの歌」が流れた。関東地方にある外食チェーンの同社は親孝行に大切な価値を置いている。
       

20年くらい前、田舎に住む母が入院した。「見舞いにわざわざ来なくていいから」と母が言うので、「そうなの⁈」と私は行かなかった。たまたま知り合いの高齢者にその話をすると、「本音は来てほしんだよ!」「そうなの⁈」と行ってみた。夕方には着くからとアバウトに伝えて病院に行くと、寝巻きの母が玄関近くの窓からこっちを見て手を振った。同室の高齢者が「娘さんが東京から来るからと何度も1階の玄関と病室を往復していましたよ!」「そうなの⁈」。東京に帰って、知り合いに「見舞いに行ったら、母が玄関にいてさあ」と報告すると、「心細い思いをしてたんだろう。娘がいつ来るかいつ来るかと、心待ちにしていたんだろうよ」「そうなの⁈」と、まったくボンクラな私である。高齢者の気持ちは、高齢者に教えられないと、よくわからなかった。

数年前から両親と同居が始まり、心の中で、「チッ」と毒付くことの多い私だった。薄皮饅頭で有名な福島県の柏屋さんのプレゼンを授業で発表するため、同社について3週間調べていた。柏屋さんは、朝茶会を開きご近所の方々に饅頭をふらまい続けていた。「こどもの夢の青い窓」という児童詩誌も出していた。社会貢献を自然体でやっているお菓子屋さんだ。私がある朝、目が覚めると、「うちには二人の神様がいて、私はお世話をさせていただいている」との声が私の心に飛び込んできた。それから私の「チッ」は激減した。柏屋さんを調べるうちに私の心に何らかの変化が起きたとしか思えなかった。
       

柏屋さんには数回伺った。ばんどう太郎さんにはまだ行ったことがない。「かあさんの歌」を聞いて育つばんどう太郎の社員の方々に会いにお店に行ってみたいと思う!私はこの3年間、坂本ゼミで学び、いい会社に伺った。いい会社に行くと、人生も変わる。私の家族関係は確かにいい方に変わってきた、感謝!感謝!

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