鹿児島市の「ラグーナ出版」さんが昨日、10周年を迎えた。

法政大学大学院 坂本 光司教授とOB・OGを含むゼミ生が応援している
鹿児島市の「ラグーナ出版」さんが昨日、10周年を迎えた。

長くなりますが、10周年の御礼を述べさせていただきます。

 本日、平成20年2月26日の設立から10年を迎えることができました。
 思い起こせば、病院のなかで、地域に居場所をつくろう、精神病体験を乗り越えた知恵を伝え、今苦しんでいる誰かの役に立とうとはじめた会社。開設当初は森越、私と8人の患者さんたちでしたが、今では43名(うち精神障がいのある者29名)になりました。

 当時は、精神病に一度罹患すると働き場所がなかったものです。
この10年の間に一般企業も障害者雇用に力を入れ、昨今ではA型事業所が相次いで閉鎖し、その存在意義が問われるようになりました。
 精神科病院に勤務中、一般社会に復帰する試みのなかで何度も挫折して再入院し、自信や誇りを失っていく方々を見てきました。

「私は、タフな人たち(健常者)がつくったシステムに入っていくのは無理だと諦めています」という長期入院の患者さんの言葉を今でも覚えています。
 この10年は、「タフな人たちがつくったシステムに無理に合わせるのではなく、人に合わせてシステムをつくり、安心安定した生活をつくりたい」という夢を具体化する歩みでした。
タフなシステムのなかで勝ち残っていくことも一つの選択肢ですが、どうしてもそこに加われない人の選択肢としてA型の存在意義があると思えるようになりました。
豊かな社会とは、多様な選択肢がある社会なのだと。

 中井久夫先生は、「彼ら(患者)が社会に生きる上でおおむね不器用な人であるとかりにいわれても、彼らの『心の生ぶ毛』というべきもの―私にはそれ以上うまく表現できないが―は必ず、世に棲む上で、共感し人を引きつける力をもつであろう、それを世間的な意味での立ち廻り上手よりも高く評価する人間は、社会の側に必ずいると私は思う」と書いています。
 10年の経過のなかで、社会の側に私たちのような活動を応援してくれる方々が多数いることをほんとうに実感しました。
 
 シナプスの笑いを心から楽しみにしている入院患者さんたち。
「勇気を持って社会に出てくれてありがとう」と励ましてくれるご家族の方々。
私たちの活動を快く応援してくださる元・病院の理事はじめ職員の方々。

「経営とは人を大切にすること」と教えてくれた坂本光司先生並びにゼミの方々。
鹿児島シティFM、南日本新聞、西日本新聞、共同通信社、テレビ局の方々。
患者さんの側に立った医療を常に考えてこられた、中井久夫先生、神田橋條治先生、星野弘先生、横田泉先生、工藤順一郎先生、胡桃澤伸先生、三脇康生先生など精神科医の方々。話を聞きて駆けつけてくれた経営者の方々。「いい仕事ですね、
がんばってください」と後押ししてくださった行政の方々……。

 すべてはみなさま方のおかげです。社を代表してお礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
 今後もご支援のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

代表取締役 川畑善博

坂本ゼミブログから2011年のブログを拾った。
ラッキー内山?
静岡県浜松市の内山 隆司元ゼミ長の大先輩のようだ。

ラグーナ出版!!
September 09 [Fri], 2011, 9:24
坂本ゼミ恒例の合宿が9/4~7まで、九州を中心に強行軍で実施されました。食事も昼食はバスの中でした。
朝もお握りの時もありました。
併し、極めて充実した視察研修会で実り多い満足の連日でした。
九州は元気のある地域だと感心しました。

それでも、一社だけは例外の企業がありました。
坂本教授の[大切にしたい会社、[残さなくてはならない会社]がありました。
それが「ラグーナ―出版」でした。

私も、自分の娘が精神障害を四年生大学を卒業して間もなく、突然、原因不明で起してしまいました。
一時は閉鎖病棟に入れられ、一度は死んでしまいました。
ドンドンと機械を使って心臓を叩き起こしたのです。
 それが成功して死の淵から生還したのです。

それだけに「ラグーナ出版」の社員の皆さんには、身近に感じて、お話もさせて頂きました。
本も四冊買わせて頂きました。

つくづく感じた事は、まだまだ、此の病気の事を知らない自分を恥ました。
 娘の主治医は、娘の退院後の経過、日常生活は奇跡に近いと言ってくれているようです。
 自宅に帰って来てから、娘に分かっていたつもりでも、
まだまだ理解が足りていなかった事を素直に詫びました。
 娘も、私が理解を深めたことを嬉しく感じたようでした。
「ラグーナ出版」の存在は、全国の精神障害で悩んでいる人々に大きな灯りとなるでしょう。

 その為にも、健常者の我々はこの会社の出版物を全国に知らせなくてはならないと、強く感じて居ります。
 皆さんも、是非「ラグーナ出版」の本を購入して下さい。

.ラッキー内山 |

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