ライフイベントに合わせた女性のキャリア追求

 子育て、介護、を見通して、手を変え品を変えて、様々な形態を取って、キャリア追求を図る女性が増えている。具体的には、会社員になり結婚で退職し、子育て中に起業し、子育て後に新たに会社員になり、介護を見越して退職し、介護が終わって、起業してと、ライフイベントに応じて、働く形態を変えていく。幕の内弁当のキャリアだ(笑)。愛と自立の両方を獲得するためだ。女性は柔軟性に富む。
 やはり自分の強みを機会とかけ合わせて、また様々なご縁を活かし導かれて、その人なりのその人らしいキャリアの糸が紡ぎ出され、徐々に織物のようにキャリアが織られていく。はじめは経営などの経験や知識がなかったから苦労するが、失敗から学んだり、自己啓発をしたりで、次第に力をつけていく。
 起業で成功するには、運もあり、努力もあり、実力も必要だ。起業よりもリスクが少ないのが、就業だ。資格があれば、まとまった金額を獲得しやすい。保育士、幼稚園教諭の資格、介護福祉士など、女性の就業にとって資格は武器になる。シングルマザーになりたての女性がいて、飲食業で時給で働きだしたが、子供を十分に養えないと相談された。聞くと幼稚園教諭の資格があるという。活かすことを勧めたところ、地元の女性議員に相談して、運よく幼稚園の先生に正社員で入り生活が安定したと、嬉しい報告があった。
 昨今の経済レポートによると、女性はすべての年代で就労する人の数が増えており、特に、20~30代、50代女性の就労が増加している。働きながら、夫を励まし、子供をまっとうに育て、介護で寄り添う。女性とは、なんと生きがいのある人生だろう。女優に例えると、出番の多いマルチな人気者だ。大変かもしれないが、いっそのこと、太陽のように前向きに、生きていきたいかも。(本田佳世子)
   

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